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(書評)レヴォリューションNo.3

著者:金城一紀

レヴォリューション No.3レヴォリューション No.3
(2005/04/28)
金城 一紀

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名門高校が多い新宿区。その中、ぽつんと立つオチコボレ高校。これが、僕らの通う高校だ。近隣の高校から、僕たちは「ゾンビ」と呼ばれているらしい。「脳死のような頭しかない」「殺しても死にそうにない」というのが理由らしい。そんな僕らは「ゾンビーズ」を結成し…
という、ゾンビーズの高校生たちを描いた連作短編集。
うん、なんというか、ばかばかしいけど、パワーあふれる作品、という感じ。
表題作の『レヴォリューションNo.3』は、近くの女子校の文化祭へ何とか進入しよう、という話。そのために、色々と作戦を練り…。なんか、やっていることを見ていると、森見登美彦作品みたいな印象も受けるのだけど、なんか、森見作品と違って、凄く爽やか(森見作品の粘っこさも良いのだけど) 色々と考えた末の、最後の作戦の華々しさも、それを際だたせているように思う。
『ラン、ボーイズ、ラン』は、卒業を前にして亡くなってしまったヒロシの墓参りに、皆で沖縄へ行こう、という話。山下の「引きの弱さ」もさることながら、卒業を前にしても、やっぱりばかばかしいパワーにあふれるゾンビーズの面々の姿、そして、そんな彼らと生みの親とも言えるドクター・モローとのやりとりなんかに、妙に感動した。
『異教徒たちの踊り』は、女子大生のストーカー捜しをする話。物語としては、探偵モノみたいなことをして、それらしい形で展開。そういう意味では、ちょっと前2編と異なるかな? という印象。ただ、結末として描かれる犯人の言い分は…うーん…。今作の場合、在日コリアンとか、そういうのがあまりなかったけど、このエピソードとかは、そういうのが結構、強く描かれていたように感じる。それでも、そのばかばかしいパワーと、爽やかさは健在なのだけど。
…にしても…
山下のキャラクターに色々な意味で美味しいところを持って行かれた気がする(笑)

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COMMENT 2

Roko  2008, 09. 07 [Sun] 11:02

特大たこやきさん☆おはようございます
ムチャクチャだけど友達思いなゾンビーズがだーい好きです。
「元気があれば何でもできる!」って気持ちになりました。v-263

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たこやき  2008, 09. 08 [Mon] 19:03

Rokoさんへ

こんばんは~。
本当、無茶苦茶なんだけど、その勢いとか、熱中している様子だとかが凄く良いですね。何だかんだで、皆、仲間思いだったり、なんていうのも、気持ちよさを感じます。

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