著者:西尾維新
江戸の奥地にある壱級災害指定地域・不要湖。一度は、尾張に戻ったとがめと七花だったが、そこで相まみえた否定姫の情報に基づき、足を伸ばす。変体刀・微刀とは…
なんか、作中の時間軸そのものが2つある、っていうこともあるんだけど、話そのものも2つの焦点があったような印象。1つは、とがめと否定姫のやりとりであり、もう1つは、七花と日和丸の対決。
とがめと否定姫に関して言えば…。あんたら、実は仲良しじゃないのか? というくらいに、息がピッタリで笑った。七花が「何か怖い」と思うのも納得(笑) 右衛門左右衛門に対する否定姫の扱いとかもひどいし…。いろんな意味で、ギャグ要素が多い。
…大体、奇策屋敷はどーなのよ?(笑) とがめらしいっちゃあ、とがめらしいのかも知れないけど。
一方で、七花と日和丸の対決は、前巻と似たような、心情的に色々と考えさせる戦い。感情を持たぬからくり人形である日和丸と、それにかつての自分を重ねる七花。日和丸自身が、変体刀という辺りの奇抜さ故の制約も面白いのだけど、それ以上に、七花の心情描写が印象的だった。前巻で描かれた、鑢家の宿命があったから、余計に、というのもあるんだろうけど。
しかし、幕府の方にも思惑が出てきたり、否定姫が隠し持った炎刀を巡ってみたり…で、終盤に向けての話も、かなり出てきた、というのは強く感じる。
通算1498冊目

![]() | 刀語 第8話 (8) (講談社BOX) (講談社BOX) (2007/08/02) 西尾 維新 商品詳細を見る |
江戸の奥地にある壱級災害指定地域・不要湖。一度は、尾張に戻ったとがめと七花だったが、そこで相まみえた否定姫の情報に基づき、足を伸ばす。変体刀・微刀とは…
なんか、作中の時間軸そのものが2つある、っていうこともあるんだけど、話そのものも2つの焦点があったような印象。1つは、とがめと否定姫のやりとりであり、もう1つは、七花と日和丸の対決。
とがめと否定姫に関して言えば…。あんたら、実は仲良しじゃないのか? というくらいに、息がピッタリで笑った。七花が「何か怖い」と思うのも納得(笑) 右衛門左右衛門に対する否定姫の扱いとかもひどいし…。いろんな意味で、ギャグ要素が多い。
…大体、奇策屋敷はどーなのよ?(笑) とがめらしいっちゃあ、とがめらしいのかも知れないけど。
一方で、七花と日和丸の対決は、前巻と似たような、心情的に色々と考えさせる戦い。感情を持たぬからくり人形である日和丸と、それにかつての自分を重ねる七花。日和丸自身が、変体刀という辺りの奇抜さ故の制約も面白いのだけど、それ以上に、七花の心情描写が印象的だった。前巻で描かれた、鑢家の宿命があったから、余計に、というのもあるんだろうけど。
しかし、幕府の方にも思惑が出てきたり、否定姫が隠し持った炎刀を巡ってみたり…で、終盤に向けての話も、かなり出てきた、というのは強く感じる。
通算1498冊目

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