(書評)ふしあわせなら手をつなごう

著者:日比生典成

ふしあわせなら手をつなごう! (電撃文庫)ふしあわせなら手をつなごう! (電撃文庫)
(2008/08/10)
日比生 典成

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自分にはツキがない。そう思っている人々の前に現れる小学生くらいの見た目の少年・優哉。彼が差し出す右手と握手をすると、不思議と幸運が訪れる…。相棒である我王が止めるのも聞かずに、幸運を渡す彼は…
一応、連作短編集、ということになるんだろうか。そして、1巻完結という形でもあるわけだが。
物語としては、冒頭にも書いたように、自分が不幸である、という風に思っている人の前に、優哉が現れて…という物語。相手に呪いを掛ける(その分の、報いも受ける)神呪師を父に持ち、右手で握手を交わすと、その相手に幸運をもたらす(ただし、優哉自身の幸運は減ってしまう) そして、彼は、相手が不幸かどうか、という天秤を見ることが出来る能力がある…。
全4編のうち、第1話が、イントロダクション的な意味合いが強く、第2話、第3話がその周囲の人々、そして、第4話が優哉自身…。後書きで、著者が自身が触れているように、第1話辺りでは、結構、何が何だか…という感じの部分が多く、「あれ?」と思ったものの、優哉の能力やら何やらが判っての第2話、第3話は、内容紹介にもある「優しさ」みたいなものを感じることが出来る。それは、能力そのものもあるけど、優哉自身の純真さだとか、そういうのも含めて…。
ただ、そのまとめである第4話でまた、ちょっと…というところが。優哉自身の物語ではあるものの、結構、後出し的に設定が出てつじつまを合わせた感じがしてしまった。まとめ方はきれいにまとまっているのだけど、もう少し、この辺りの設定が序盤から示されて…であれば、もっと良かったのに…と思う。
…と、色々と書いているけど、我王のツンキャラは何?(笑) 不良っぽい格好しながら、何なの? この、世話焼きお兄さんっぷりは(笑) 依頼人とか、女性率が高いのに、我王の方がよっぽど印象強いのはなぜだろう? それが最大の謎だ(違)

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