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(書評)この島でいちばん高いところ

著者:近藤史恵

この島でいちばん高いところ (祥伝社文庫)この島でいちばん高いところ (祥伝社文庫)
(2000/10)
近藤 史恵

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夏休みを利用して、海水浴旅行へとやってきた女子高生5人組。民宿の女将さんに紹介され、穴場の無人島で海水浴を楽しむ5人だったが、迎えの船を乗り過ごしてしまう。不安な気持ちを抱きながら一夜を過ごすが、翌朝、仲間の一人が行方をくらませ…
うーん…。
あらかじめ、評判があまり良くないことを知っていて読んだのだが、確かに読み終わって出たのは「うーん…」という言葉…。
物語の舞台設定は良い。遊びにやってきた女子高生たちを襲う恐怖の体験。次々と殺されてしまう仲間たち。人間性の感じられない怪物のような男の存在。分量的に、緻密に描ききれている、とまではいかないまでも、中盤までは不気味な犯人の存在と、その存在に怯える女子高生たち…という構図で十分に楽しむことが出来た。
が、その物語のまとめ方にはちょっと…。理不尽な状況…とされていたものに、生き残った少女により語られる接点。そして、それを受けた仲間の反応。なんか、理不尽きわまりない状況、というものがあったことによる恐怖が「は?」という感じになり、さらに、犯人の男も中途半端に人間性が描かれ(でも、どう考えてもおかしい)、何だったの? という感じになってしまった。そして、最後に綴られる後日談でのまとめは、その違和感をさらにだめ押ししてしまっただけに思う。正直、終盤に明かされるものは必要だったのだろうか? 何か、とってつけた印象ばかりが残り、しかも、それ故に却って作品の出来を下げてしまっているような感じがしてならない。
ちょっとこの作品は、イマイチと言わざるを得ないかな?

No.1675

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