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(書評)「神田川」見立て殺人 間暮警部の事件簿

著者:鯨統一郎

「神田川」見立て殺人 (小学館文庫)「神田川」見立て殺人 (小学館文庫)
(2006/03/07)
鯨 統一郎

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レストラン「ブルーリップ」のウェイトレスが殺された。現場となったアパートの一室には、大量の竹が敷き詰められ、その中央に全裸の遺体が。探偵事務所に勤める僕とひかるは、調査に向かうが、そこで天才的な警部という間暮警部が現れ…
と、間暮警部を探偵役…と言って良いのかどうかわからない役柄に添えた連作短編集。
読んでいてまず思ったのは、「なみだ」シリーズと似ているな、ということ。依頼人が現れ、半ば強引にひかるが契約を結ぶ。聞き込みに行くと、間暮が歌いながら現れ、「これは見立て殺人で、犯人はこの部屋にいる」とだけ残す。そして、それを元にバーで僕とひかるは推理をし、犯人を当てる。そして、なぜ間暮がわかったのか、と尋ねると…
題材になっている70年代の歌謡曲、間暮が言うオカルトネタ…そういうものに関する蘊蓄などが多く、その辺りは、著者らしさがある、というか。推理そのものは、思いっきりこじつけながらも、それも、一種の著者らしさだと思う。
ただ、「なみだ」シリーズと比べると、それぞれの話での人間関係の進展みたいなものが感じられないし、また、間暮自身のキャラクターにあまり魅力を感じなかったのが残念。なんか、シリーズ三部作ということなのだが、さて、これがどうなるのだろうか?
一応、もう2作も読んでみようと思う。

No.1679

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