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(書評)蜜蜂のデザート

著者:拓未司

蜜蜂のデザート蜜蜂のデザート
(2008/12/03)
拓未司

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人気店、ビストロ・コウタのオーナーシェフ・柴山幸太。今、彼にとっての最大の課題は、誰も感想を言ってくれないデザートの強化。独学での研究に限界を感じ、有名パティシエの意見を聞くことにするのだが、食中毒事件に巻き込まれていき…
うーん…前作『禁断のパンダ』が、「料理描写は良いけど、ミステリとしてはね…」という感じで、どうなるのか? と思っていたけど、完成度そのものは、今作の方が格段に上。そういうまず思う。
前作と違い、本作の場合、スイーツがメインに添えられた話、ということで、前作ほどの強烈な料理についての描写のインパクトは感じられなかった(慣れ、というのもあると思う) ただし、今回は、食品偽装の問題であるとか、食中毒事件についての問題であるとか、時事問題、業界内問題などを綴り、前作とは別の色を出してきたことは評価出来ると思う。
食中毒という食べ物を扱う業者にとって最も恐ろしい事件。しかし、ちょっとしたことから起こる可能性もあるし、だからこそ、衛生管理などを重視しなければならない。では、それを悪意を持って起こすことができるとしたら…?
純粋にミステリとして見るならば、いろいろなことが同時多発的に起こりながら、なんか、あっさりと解決してしまったり…というのがいくつかあって拍子抜けする部分があったり、また、首謀者についての謎解きが、いや、それを調べずに何を調べたの? というのがあって苦笑いだった。ただ、前作と比べれば、遙かにミステリとしての完成度は上がっていると思う。
前作と比べて、物語の結末部分はさわやか。ぜも、前作のラストを知っているだけに、「幸太、あんたが言うな!」って感じるところがあるのは私だけか?

No.1680

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COMMENT 4

きりり  2009, 06. 01 [Mon] 00:30

トラックバックを送ろうとして、感想あげ忘れてる事に気づきました....
1作目の終わりの幸太に、今後どうするんだろうって思ったんですが無事2作目 ちょっと生理的に気持悪いところとか、さらりと踏襲してるよな..... 

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たこやき  2009, 06. 03 [Wed] 23:57

きりりさんへ

どちらにしても、生理的に嫌悪感を催すようなテーマを持ち出していますよね、拓未さん…。
幸太は、モラル云々の前に、よく捕まらなかったなぁ、というのを思います(苦笑)

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通りがかり  2014, 08. 23 [Sat] 12:20

こんにちは。
たまたま目にとまり、コメントさせてもらいます。

前作の禁断のパンダで、あの、〇肉ペーストを食べたのは、コウタではありませんよ!
あれを食べたのは、木下です。

これって勘違いされてる方がとても多いので、コメントさせて頂きました。

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たこやき  2014, 11. 18 [Tue] 00:43

通りがかりさんへ

コメントありがとうございます。

>前作の禁断のパンダで、あの、〇肉ペーストを食べたのは、コウタではありませんよ!

あれ? そうでしたっけ……?
幾分、『禁断のパンダ』も、本作も読んだのがかなり前で記憶が曖昧になっています。もう一度、確認しなければ……
指摘していただき、ありがとうございます。

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