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(書評)付喪堂骨董店2 ”不思議”取り扱います

著者:御堂彰彦

付喪堂骨董店〈2〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)付喪堂骨董店〈2〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)
(2007/06)
御堂 彰彦

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アンティーク。古美術品や骨董品ではなく、不思議な力を宿した物たち。「付喪堂骨董店~FAKE~」で扱うのは、そんなアンティークの贋作たち。だが、オーナーの趣味などもあり、時々、本物も舞い込んでくる。そんな付喪堂骨董店を舞台にした連作短編集。
シリーズの2作目。
前巻で、「アンティークとは何か?」などが描かれたわけで、今回は、そのアンティークの魔力。その力にとりつかれた人々…ということになるのだろうか? そして、そこにあるのは「視野が狭い」状態…。
スランプ、そして、周囲の音が聞こえずに悩む作曲家を描いた『静寂』。「完全なる静寂」を与えるアンティークに惹かれた彼を待つ悲劇。スランプで、周囲を顧みることが出来なくなった彼の罰は、ある意味、一番、残酷。
刻也の学校にいる、コピーを探す『自分』。コピーにすべてを任せた少年と、その人物を探す刻也たち。思いっきり、などんでん返しは、読者たる自分の視野の狭さを感じたし、また、真相にも…。そして、目から相手の記憶を読むことができるアンティークを持つ占い師が、刻也を狙う『死目』は、完全にとりつかれた狂気の世界。ある意味、これしかない結末なのだろう…。
結構、シリアスな話が多いだけに、最後の『化粧』は…。咲の勘違いっぷりと、それに拍車をかける刻也の行動のリンクっぷりに大笑い。いや~…ただでさえ客の少ない付喪堂で、あんな姿でいられたら、逃げるよなぁ(笑) そして、甲本さん、かなり、それを指摘するのは大変だったのではないかと思う。最後に、こういう1編を入れる、っていうのは一つの良い緩衝材になっているんだろうな…。
2巻目も面白かった。

No.1694

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