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(書評)猫耳父さん

著者:松原真琴

猫耳父さん (電撃文庫)猫耳父さん (電撃文庫)
(2009/06/10)
松原 真琴

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愛猫のネーが亡くなった翌朝、猫耳と尻尾が生えてきました。お父さんに。父・賢一郎(38歳)、職業・漫画家と、娘・ななこ(14歳)。父子ふたりは、周囲の力を借り、猫耳を消すために奮闘して…
というような説明文なので、思いっきりシュールなギャグ作品なのかと思ってたら、違った。
いや、シュールなギャグ描写などもある。それは確か。ただ、それ以上に、愛猫が亡くなった、という話のところが色々と書かれていて、なんかそちらの寂しさみたいなものの印象の方が強く残る。私も、以前、飼っていた猫が死んでしまった、って経験があって、そのときのこととかを思い出した。
その一方で、思春期を迎えている娘と、エロ漫画を描いている父親っていう組み合わせの、微妙な距離感とか、なかなか本音で言い合えない状況とか、そういうのも結構、リアルでそういう辺りのやりとりも面白かった。
ただ…なんというか…。「帯に短し襷に長し」とでも言うか…ちょっと話の展開のさせ方にはもうちょっと、というところが残った。長編作品である、とすれば、終盤の展開が唐突で、その前にもう少し伏線とかを用意して欲しかったし、逆に短編としては長すぎる(変則的な挿絵を含めて190頁ほど) 週刊アスキー連載作品ということで、連載時には、これでもそれほど違和感を感じないのだろうけど、一冊まとめて読むと、ちょっと気になる。
しかし…「相手が猫耳は良いが、自分がなると鬱陶しい」っていう父の言葉は至言だろう(笑)

No.1714

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