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(書評)不連続線

著者:石川真介

不連続線 (光文社文庫)不連続線 (光文社文庫)
(1999/03)
石川 真介

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名古屋駅の近くで、鞄に詰められた状態で発見された義母。吉本紀子は、義母の生前の行動と、義母宛に届いた一通の手紙から、その死の謎を探る。そして、二人の男の存在が明らかになるのだが…
第2回、鮎川哲也賞受賞作。
作品の感想に入る前に、実は、私は鮎川哲也氏の作品を読んだことない。鬼貫刑事シリーズなど、名前は知っているものはいくつかあるのだが…(TVドラマなどで、見たことはある) そんなわけで、本作の解説にもある、鮎川哲也作品へのオマージュみたいな部分については何とも言えない状況になっている。
で、物語であるが、結構、オーソドックスなトラベルミステリと言った印象。何者かに殺された祖母。その最期の足取りを追った紀子が知るのは、祖母と、祖母が追っていた男の存在。そして、そのアリバイ。
序盤から、キーとなる人物は出ているにも関わらず、今ひとつ掴むことの出来い、その3人の繋がり。そして、そのトリックも、部分部分で推理してもなかなか繋がっていかない。さらに、崩したと思えば、再びできあがる壁…その連続という部分ではなかなか面白かった。終盤で「これは、不連続線なのだ」という紀子の言葉があるが、それ以外の部分でも、タイトルのように「不連続線」という印象である。
ただ…気になる箇所も色々とある。まず、全体的にちょっと古い印象。まぁ、これは、20年近く前に発表されたもの、とか、そういうこともあるので、別にかまわないのだが…。2点目が、全体的にご都合主義的なこと。頭で考えたものが、本当にそうでした…みたいな展開が多いし、捜査などにしても、なぜそこを調べなかったの? と思うようなところを調べていないことろが結構、多い。そういうのが積み重なって、「ご都合主義」とどうしても感じてしまう。
私自身は、トラベルミステリと呼ばれるようなジャンルは殆ど読まないので、そういう意味では新鮮ではあった。あと、妙に、食べ物を食べている描写が目立ったように感じる(笑)

No.1719

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