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2008/02/15 (Fri) 13:06
(書評)狼と香辛料7

著者:支倉凍砂

狼と香辛料 (7) (電撃文庫 (1553))狼と香辛料 (7) (電撃文庫 (1553))
(2008/02/07)
支倉 凍砂

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勤めていた領主の館を追われ旅をするクラスとアリエス。僅かな食料だけを持った二人が向かうのは「海」。そんなあるとき、二人は賢狼と名乗る者に出会い…(『少年と少女と白い花』)ほか、短編2編。
シリーズ第7作、ではあるんだけれども、今回は『Side Colors』と名づけられているように、番外編。冒頭で書いたものは、ホロがロレンスと出会う前の物語だし、残り2編は本編の幕間劇。
それだけでも、かなり違うのだけれども、本作に関していえば「経済ファンタジー」なんていわれる「経済」の部分も殆ど無い(『林檎の赤、空の青』は、そういう部分もあるけど)。そういう意味でも「番外編」の要素を強く感じさせる。
印象深いのは、最も長い『少年と少女と白い花』。館を追い出された少年・クラスと、少女・アリエスにホロが同行して…というものなのだが、アリエスにほのかな想いを抱くクラスをからかいながらも(ついでにこき使いながらも)、導いていく…。経済だとかに関する部分とは、全く違った形での「賢狼」ぶりであるとか、ホロの新たな魅力を感じさせてくれた。
一方で、『狼と琥珀色の憂鬱』もなかなか興味深い。あとがきでも触れられているのだが、こちらはロレンスではなく、ホロ視点での物語。疲れで倒れてしまったホロのロレンスに対する想いが綴られる。ロレンス視点での物語でも、ロレンスの「鈍感さ」は良く伝わるのだけれども、ホロ視点だと余計に…(笑) いや…ロレンス、思いっきり「羊」状態ですな(笑)
短編、番外編…ではあるものの、本編とは違った視点で、新たなこの世界の魅力が堪能できた。うん、満足♪

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