著者:五條瑛
自衛隊へと設備を納入している関東電子機器。休暇中の社員・三津谷は、上司の命令で急遽、北陸の小松へと向かうことになる。彼を出迎えた幹部自衛官・宇佐美は三津谷に告げる。「グッピーを1匹、失った」と…。
いや〜…面白かった。
日本海に墜落した自衛隊機。そこには開発中の機密機器「グッピー」が搭載されていた。事件を知り、動き出す各国のスパイ。さらに、事件直後に失踪した社員。失踪した社員は、何を持っていたのか。各国のスパイへと情報を流していたのは、その社員なのか? それとも…? そもそも「グッピー」とは何か? 様々な謎を絡めながら進んでいく展開は実にスリリング。
以前、『
スリー・アゲーツ』を読んだときに、「北朝鮮の事情がわかる現在の方が、発表当時よりもリアルに感じるかも知れない」と言う感想を書いたのだが、本作も同じようなことを感じた。昨秋、防衛事務次官と防衛商社の癒着なんていうのが話題になったわけだが、ある意味では、そことも関連するため。防衛、という行動を行うための機器の開発。そこでは、両者が脚を揃えて動かなければならない。法律、世論…多くの制約がある中でどう動き、どう開発していくのか…。
ある意味じゃ、福井晴敏氏の作品とも似たテーマを持っている本作。思想的な部分とか、そういうところも含めて苦手な人はとことん苦手じゃないかと思う(ある意味、非常にラディカルでもあるし)。でも、エンターテインメント作品として割り切れば、十分に面白い作品になっていると思う。
通算1157冊目

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テーマ : 読書感想文 - ジャンル : 小説・文学
なるほど。
小説だから…って割り切って読んでいたつもりだったけど,
私,そんなところも引っかかったのかなぁ。。。
うーみゅ。。。
まぁ,共感できずに終わったってところはありましたが(^^;)
>エンターテインメント作品として割り切れば、十分に面白い作品になっていると思う。
ですね〜♪
そらさんへ
記事の中にも書いたのですが、福井晴敏さんの作品の『亡国のイージス』とか、あの辺りに通じるものを感じたんですよね。謀略小説、として考えれば十分に面白いのですが、その辺りの思想とかがちょっと強く出ていたかな、というのを感じました。
この辺りの調整というのも難しいのだろうな、と思います(あまり、そういうのがなさ過ぎると、それはそれで、と思うでしょうし)
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