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(書評)星図詠のリーナ

著者:川口士

星図詠のリーナ (一迅社文庫)星図詠のリーナ (一迅社文庫)
(2009/04/20)
川口 士

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父である国王の命を受け、辺境の町・マジェクの地図作成へ向かう王女・リーナ。しかし、その最中、彼女は山賊の襲撃を受け、危機に瀕する。通りかかった傭兵・ダールによってその場を切り抜けたリーナは、ダールを臨時護衛として雇い…
「本格マッピング・ファンタジー」なんていう煽り文句があるだけに、どんな突飛な設定なんだ、と思いきや、むしろ、この上なく正当派な「剣と魔法のファンタジー」というのでちょっと面食らった。
冒頭のところにも書いたように、話としては、王女であるリーナが、地図を作るために辺境の地へ赴く。けれども、その地の総督、さらには、リーナの存在を快く思わないものによる暗殺者…なんかが出て、というもので超能力バトル、とか、地図そのものが特殊な意味を持つ、という感じではない。そういう意味では、かなり地に足の付いたファンタジー作品という印象ではある。もっとも、最後にちょっと違うところも感じるけど。
うん…それだけに、結構地味なところはある。でも、悪くない。王女を相手にしても、減らず口を叩くダールに、王女ラブで、結構どす黒いこととかを口にする侍女のサラとか、笑えるところとかもしばしばあるし。ここがすごい、みたいなものは感じないけど、全体のバランスが良くまとめられているな、というのを感じた。
個人的には、ラストシーンで完成した「リーナの地図」が絵とかをイラストとかで再現して欲しかったな、というのを思う。なんか、説明文とか聞いていると、昔、NHK教育でやっていた某社会科見学番組のラストで出て来る地図みたいな感じのものが想像されるのだけど。
うん、面白かった。

No.1858

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