著者:似鳥鶏
僕の通う高校には芸術棟(と言っても、ただの古いだけの建物だ)がある。美術部員である僕もその一人。あるとき、吹奏楽部員の秋野から幽霊が出る、という話を聞いた。何故か、それを見極めることになった僕たちの前で実際に…。
学校の芸術棟に広がる2つの幽霊話。行方不明になった生徒が、幽霊として現れる、というものと、壁男が現れる、というもの。2つの事件を主人公・葉山と文芸部部長の伊神先輩、その周囲の面々による「にわか探偵団」でその解決を…という物語。
とりあえず、この「怪談」トリックの1つに関しては、読んでいてわかった。文体そのものもそうだけど、比較的、ライトなトリックなので、恐らく予想できる人は多いのではないかと思う。ただ、矛盾とかがあるわけじゃないし、しっかりとそこまでの道筋も示されているので文句は無い。意味深なタイトルの理由もしっかりとしめされるし。
ただ、その部分を含めた終盤の急展開っぷりはちょっと気になるところ。プロローグがあったので、何か関連するんだろう、とは思ったものの、ちょっと取ってつけた、と言う感じがしたのが残念。それが無いと、あまりにライト過ぎる、と言う気がするので痛し痒しなのだろうが。
まぁ、地味だけど、悪い作品では無いと思う。
…つーか、柳瀬先輩…の母ちゃん、すげーキャラだったなぁ(笑)
通算1158冊目
テーマ : 読書感想文 - ジャンル : 小説・文学
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