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2009/11/02 (Mon) 15:48
(書評)ANGEL+DIVE CODEX3

著者:十文字青

ANGEL+DIVE CODEX 3 (一迅社文庫 し 1-8)ANGEL+DIVE CODEX 3 (一迅社文庫 し 1-8)
(2009/10/20)
十文字 青

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「ナイトメア」との交戦により重賞を負ったミチ子の治療のため、「野戦病院」に潜伏する北極星メンバー。しかし、犯罪者として名を知られたミチ子、重平の存在は、すず、輝虎、速水らの、組織へ信頼を揺るがせる。そして、そこへイコンの命を受けた真鳥姉妹が動き出す…
混沌。
なんか、今回については、それしか言えないような木がする。『CODEX』シリーズが一度、ここで完結ということなのだけど、第1部のそれとは異なり、物語そのものが混沌としたところで、というだけに余計に感じるのだろう。
これまで2作は、北極星のすずらが、感染者を取り込むべくミッションを、という形で展開していたのだけど、今回は、その北極星という組織自体への猜疑心。さらに、その中で、それぞれの、それはミチ子、重平を含めて、それぞれの生い立ちや、エンジェルダイヴとの関連性などが綴られる群像劇という印象。何てことはない、本当に「普通の」日々を破壊されたすずや速水、輝虎たちは、もちろんのこと、ただ気侭に破壊の限りを尽くしているだけのミチ子、重平らもある意味では、その日常を破壊された者…なんだろう…。ただ、すずたちとは、別のベクトルで本人らは、それで良いと思っているところがありそうではあるのだが…。そして、結局、救いのない展開が待つ、というのは予想通りではあるが。
今回に関して言えば、ミッションとか、そういうのがなく、すずたちはどちらかと言えば、振り回されるだけの側になっていたので、また、ここ2作と別の印象があった。
その一方で、ところどこに挿入される物語で、夏彦の危うさとか、そういうのが描かれ、そして、並行世界とか、物語そのものの大枠の方も色々とバラバラに、ではあるけど登場。それだけに、最初に書いた「混沌」という言葉が余計に強く感じられたのは間違いないのだけど。
それだけに、ここで一区切り、といっても無茶苦茶良いところでカットされた印象が強く残る。著者自身、構想とかを練るのが大変、というのを匂わせるあとがきを書いているけど、そりゃそうだろうな、と。しっかりと練って、良い作品としてまとめてほしい、と思うと同時に、でも、なるべく早く続きを出して欲しい、と感じるのが読者としてのわがまま(笑)

No.1874

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