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2009/11/06 (Fri) 22:07
(書評)文芸部発マイソロジー

著者:早矢塚かつや

文芸部発マイソロジー (一迅社文庫)文芸部発マイソロジー (一迅社文庫)
(2009/05/20)
早矢塚 かつや

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文芸部の中での争いに苛立ち、第二文芸部を設立して1ヶ月。そろそろ、本当に活動を、として出てきたのは、自分たちで神話を作ること。部長となった伊緒の提案で、色々な世界から神を連れてこられる設定にしたその神話は、実際に生まれてきて…
という風に書いても、自分でも上手く説明できていないような…。まぁ、早い話が、主人公の寛二たち、第二文芸部の部員たちが世界の「創造主」であり、「神」となり、そして、その世界の中で色々とすることになって…という話。物語の中の世界と、それを書いている世界と…という二重構造とかが、っていう題材は面白い。
ただ、個人的に二つの点で引っかかる部分が。
まず、読んでいる私の側として、作中に出て来る神話とかについてあまり詳しくない、という点。結構、物語世界の中での戦闘描写とかが多いのだけど、私自身があまり神話とかに詳しくないので、普通のファンタジー作品っぽい印象がどうしても残ってしまった、という点。色々な設定を加えているだけに、詳しい人なら「おいおい…」とか思うところもあるんだろうけど…私にはそれがなかった(苦笑)
もう一つが、そのところでも触れたけど、メタ構造的なところが意外と弱い、という点。つまり、構造が果たして完全に活かされているのかな? とちょっと感じたところがある。基本的に、各章の序盤でちょっと出て…という風に感じられた。これだと、ちょっと変則的な異世界ファンタジー的なところで終わってしまっているように思う。
中二病とか言いながらも、無駄に熱血漢なところとか嫌いじゃないんだけど、設定がなかなか面白いだけに、なんか、もっと良いところを狙えたのではないか、と感じさせるのがすごく「惜しい」と思う。

No.1878

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