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(書評)ダイイング・アイ

著者:東野圭吾

ダイイング・アイダイイング・アイ
(2007/11/20)
東野 圭吾

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スナックでバーテンダーをしている慎介はある夜、ふらりと現れた客に襲われ瀕死の重傷を負う。容疑者はすぐに見つかったものの、既に自殺したあと。彼は、1年前、慎介が事故で死なせてしまった女性の夫だった。だが、慎介の記憶からは、その事故のことが消えていて…。
うーん…。98年~99年にかけて雑誌連載だったものが、07年に出版。『赤い指』と同様、かなりの間を空けての出版となったとなったわけだが、その理由はわかる気がする。
自分を襲った男と、失われた記憶。真相を確かめるために、自分の起こしたことを探り始める。そんな中、自分の前に現れる謎の女。同棲中の恋人の失踪。そして…と…。
東野氏が、こういう方向性の作品を書く、というのは驚きではあるものの、それはそれで構わない。新たな方向性の模索とか、そういうのがあることは良いことだし、また、その中で使われているアイデアだとかもなかなか面白い。それは確か。
なんだけど…あらゆる場面が「ご都合主義」という状況なのがどうにも気になる。失われた記憶が「事故に関するところだけ」というところから始まり、真相への手掛かりの発見に至るまで、ずっとご都合主義なのは正直「?」と言う感じ。
別に、こういう路線だからダメ、という気は無いのだが、そこへいたる過程があまりに「らしくない」と感じざるを得なかった。

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COMMENT 8

higeru  2008, 02. 21 [Thu] 00:45

 良くも悪くも最近の作品とは違うなという感じでした。
 ちなみに『赤い指』はお気に入りです。基本的に泣けるのは好きかなと。(^^; これは短編を長編に書き改めたということで、『ダイイング・アイ』も「今の」東野圭吾が全面的に改稿でもしたら、もっと良くなったんじゃないかと。

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藍色  2008, 02. 21 [Thu] 02:18

トラックバックありがとうございます。
これまでにない方向性で、意欲的なのはいいんですが
果たして本当にこういう物語を書きたかったのかな?なんて思っちゃいました。
これまで当てはまる言葉が見つからなかったんですけど、
「らしくない」っていう言葉がぴったりです。

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たこやき  2008, 02. 22 [Fri] 10:56

higeruさんへ

>良くも悪くも最近の作品とは違うなという感じでした。

ですね。
ただ、扱っているテーマとか、そういうのも、他の作品と比べるとちょっと違うな、というのを感じました。
8年前の作品になるわけですが、仰るように、今、同じテーマで改稿したら、またかなり印象の違った作品になったでしょうね。

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たこやき  2008, 02. 22 [Fri] 10:58

藍色さんへ

こんにちは。
higeruさんのコメントとも被るのですが、時間的な変化と、これまで扱っていなかったようなタイプの作品、という両面で違うな、というのを感じました。
勿論、挑戦することは良いのですが、もうちょっと完成度が欲しいな、というのは感じました。その辺りでも「らしくない」と言うのはありますね。

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きりり  2008, 03. 15 [Sat] 23:05

けっこう前の作品なんですね ミステリと思うと推理できないよね普通と言うか、たしかにご都合主義的な感じが... でも一気読みでした

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たこやき  2008, 03. 16 [Sun] 20:33

きりりさんへ

後半まで気になって、読ませる、という辺りはさすが、なんですけどね…。
発表まで時間が掛かったのも、そういう部分で納得できなかったのかも知れませんね。

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花  2008, 09. 08 [Mon] 22:32

なかなか面白い話の展開なのですが、ラストが好きになれませんでした。
東野さんはミステリーの中にある切なさが好きなのですが、切なさを通り過ぎてこわかったです。

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たこやき  2008, 09. 11 [Thu] 20:03

花さんへ

作品のカラーとしても、ミステリというよりも、ホラーという感じですよね。勿論、人が最期を、それも無念の最期を迎える瞬間、そういうことが目に…というのはあるのでしょうが。

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