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(書評)R-15 ようこそ天才学園へ!

著者:伏見ひろゆき

R-15  ようこそ天才学園へ! (角川スニーカー文庫)R-15 ようこそ天才学園へ! (角川スニーカー文庫)
(2009/07/01)
伏見 ひろゆき

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天才たちが集うという私立閃学園へ入学した芥川丈途。彼は、15歳にして、新聞に連載を持つ、ポルノ作家。しかし、入学して早々に、のぞき事件の犯人と疑われたり、キス魔騒動に巻き込まれたりと踏んだり蹴ったり。そんな中、クラス対抗オリエンテーション大会が開かれて……
うーん……何か、どこを主軸に物語を書きたいのかよく分からなかった、というところだろうか。
天才が揃う学園に入り、しかし、いきなり色々とピンチ。でも、それをオリエンテーション大会を通して一致していって……というところのようにも思えるのだけど、ただ、その割に非常に平板な展開。
例えば、序盤は、のぞき事件などで疑われたりするわけだけど、色々と言われても、そこまでのピンチという感じはない。また、一応、この巻のヒロインと言えるだろう吹音に関するところにしても、中盤まで殆ど出番がなかったのがいきなり出て、こんな過去を持っていて、それを主人公が傷つけて……というようなところがあっという間に展開して「大したことがない」ような印象になってしまう。そういうのを上手く処理すれば、盛り上がりが感じられるだろうに……
何よりも、主人公がポルノ作家、という割に、それが殆ど活きていない。最後、合唱用の歌詞を作る、っていうのはあるんだけど、折角なら、そういうところを思いっきりやってしまえば良いのに。ツッコミどころ満載の歌詞だし、それを7行だけで、ってわざと盛り上がらないようにしているのか? と感じてしまう。
とにかく、散漫な印象が残ってしまった。
というか、丈途の書いた小説。正直、ポルノ小説どころか、高校の図書館に所蔵されている「一般小説」でももっと濃厚な描写とかがたっぷり、という状況になっていそう。まぁ、ライトノベルレーベルでそこまで、濃密なものはできないんだろうけど……そこが、何よりもこの作品の置かれた状態を示している気がする。

No.1982

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