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(書評)偽りのドラグーン2

著者:三上延

偽りのドラグーン 2 (電撃文庫 み 6-25)偽りのドラグーン 2 (電撃文庫 み 6-25)
(2009/11/10)
三上 延

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生徒会長・アダマスとの勝負に勝ったことで、一躍、学園中の注目を浴びることとなったジャン。しかし、「戦いたくないから、無能な相手と」というティアナの言葉により、両者の関係は冷め切ってしまう。そんな中、学園の上空に現れる帝国軍と、スパイ騒動が起こり……
うん、前回の引きが凄かっただけに、今回もやきもきさせられながら読んだ。
そりゃ、そうだよな……前回、本当に徹底的にダメ、おちこぼれ、とか言われながら、少年漫画の如く努力をして、ようやく芽が出かかったところで、それじゃ困る、と逆の否定をされるわけだから。しかも、そんな対立の中で、ジャンとティアナをどうにして契約させようと、という動きがあって、と……。前回とちょっと違った形で面白かった。
と、そういうところで、ジャンの気持ちがわからないでもないのだけど、ただ、その行動の軽薄さ、単純さ、には苦笑い。流石になぁ、と。
それでも、ティアナの過去。かつてのティアナもまた、今のジャンのように……というのを聞いての自覚などは良かった。そういう意味じゃ、やっぱり、基本路線は、少年漫画的なところになるのかな? と思う。
それにしても、クリス、罪な奴(笑) 表紙、カラーイラストと目立っているけど、この無自覚っぷりは、色々と騒動になると思うんだ。そっち方面での展開ってあるんだろうか?
ただ、今回の引きは、驚いた、というよりも、あ~……そう来たか、という感じ。これだけだと、ややいきなり、という感じがするだけに、上手くその辺りに説得力を持たせて欲しいな、と思う。

No.2203

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