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(書評)アマルフィ

著者:真保裕一

アマルフィ (講談社ノベルス)アマルフィ (講談社ノベルス)
(2010/11/03)
真保 裕一

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海外の法人保護。そんな任務に就く外交官・黒田の元に入ったのは、日本人少女が行方不明になったとの報。母親の元へ向かった黒田は、そこで、その事件が誘拐事件であることを知る。母親に協力し、誘拐に当たる黒田だったが……
劇場作品とほぼ同時期に出版されたのだが、本作は劇場作品のプロットとして作られたものを元に小説としたものだと言う。劇場作品は読んでいないのだが、読んでいて、そうだろうな、というのを強く感じる。
というのは、物語冒頭、黒田の登場シーンから始まって、非常に映像映えしそうなシーンが続く。大使館に対する攻撃、誘拐犯の指示、イタリアを南下してのアマルフィの町でのやりとり。そして、ハイテクを駆使しての作戦に、最後の大事件。劇場版とは、一部、異なっている部分があるそうだが、それぞれ、凄く映像にしたら面白そうだ、と感じる。
その中で、「事なかれ主義」の外務省、大使館の面々に反発しながら、母親・紗江子と共に誘拐事件に向かう黒田。娘のことを心配しつつも、気丈に振る舞う紗江子と言うのもなかなか魅力的。もっとも、あまりに好漢、悪漢が別れすぎているような印象もあるが。ただ、話のテンポなどは非常によく、そういう意味ではどんどん読み進めることが出来る作品。
ただ、誘拐モノの作品として考えると、ちょっと緻密さにかけるような気はする。黒田が誘拐犯の真の狙いに気づく辺りにしても、あまりにも都合が良すぎるような感じもするし、犯人の背景だとかももうちょっと詳しく書いて欲しかった、といったものも感じる。不満点もあるのだ。
気楽に読むには良いと思うが、著者の作品、ということだともう一歩をどうしても期待してしまう。

No.2411

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COMMENT 4

ピッコロ  2011, 01. 17 [Mon] 20:40

こんばんは、「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」の管理人のピッコロでございます。いつもラジオ等でお世話になっております。記事とは関係のないコメントで大変失礼いたします。


お忙しい中、当ブログのアニメ評価企画に参加して頂き本当にありがとうございました。アニメ評価企画10の最終結果は、現在当ブログにて現在掲載中でございます。よろしければご覧になって下さいませ。

評価企画10の最終集計結果↓
http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/51669012.html

そして、今回も「今期終了アニメ(12月終了アニメ)を評価してみないかい?11」と題しまして、新たに評価企画を立ち上げましたので参加のお誘いに参りました。また、この企画に賛同して頂けるのであれば、参加して下さいませ。

なお、投票方法等についての詳しい事は以下の記事に書いておりますのでご覧ください↓

http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/51669463.html


今年も企画等で色々とお世話になると思いますが、どうかよろしくお願いいたします。宣伝大変失礼いたしました。

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mukudori  2011, 01. 19 [Wed] 01:28

たこやきさん

こんばんは。初コメントさせていただきます。
「アマルフィ」この前ロードショーでやってたの見ましたよー。ですが映画の出来の方はちょっとアレでしたね……。ハシゴを使って大使館に侵入するとか……「ねーよw」と思いましたww
ですが小説の方は面白そうですね。こういう「実写でやったら面白そうだなー」というのを想像させられる小説は大好きです。

それではアニメも押さえながら小説も読むスピード、ブログの更新速度が半端ないたこやきさんに畏敬の念を覚えつつ……。失礼します。

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たこやき  2011, 01. 19 [Wed] 21:02

ピッコロさんへ

こちらこそ、いつもお世話になっております。
集計の方もお疲れ様でした。記事1つに、8時間とか、流石に真似できません(^^;)
評価企画の方、また、参加したいと思います。
こちらこそ、よろしくお願いします。

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たこやき  2011, 01. 19 [Wed] 21:09

mukudoriさんへ

こんばんは~。
読み終わったあと、感想などを見ていると、「映画は……」という評価が多かったですね。
小説のラストシーンは、流石に撮影させて貰えないはずので仕方がないのでしょうが……。それでも、真保さんの作品としては、もう一歩欲しいな、と期待してしまうのですが。
でも、映像映えするだろうな、というシーンを随所に入れて来るところは流石だと思います。

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