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(書評)エコイック・メモリ

著者:結城充考

エコイック・メモリエコイック・メモリ
(2010/08/19)
結城 充考

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人質事件の犯人射殺というスキャンダルの側にいるクロハ。そんな中、彼女は、動画投稿サイトに貼られた映像の正体を探ることを命じられる。投稿された映像は、本物のスナッフビデオなのか? 捜査を進める中、その現場を見つけたクロハの元に、ウスイという男が現れ……
『プラ・バロック』の続編にあたる作品。
うーん……なんか、前作と同じような印象。
ネット上に公開されたスナッフビデオは本物なのか? という、作中でも言われているように「雲を掴むような話」から始まっての物語。ようやく事件が動き出すと同時に、クロハに接近してくる存在……と、淡々とした描写ながら、実に魅力的な謎を提示してくる。そういう意味で、今作もどんどん引き込まれた。
が、やっぱり、前作と同じく、あまり意味のないエピソードが多すぎるな、と感じる。
全く無関係、と言うわけではないのだけど、作中の事件以前に起きた人質事件とかも関わっているものの、凄く簡単に結びつけてしまったな、という印象がどうしても残る。また、クロハ自身が、甥の親権を巡って、義兄と争う、というものもあるのだけど、これ、必要だったのだろうか?
中心となる事件に関しても、中盤で作成者が逮捕された後は、凄く粗い展開になってしまっているように思う。終盤の物語の運び方とか、前作と似ているようにも思えるし。
途中までの謎の広げ方が非常に良いだけに、どうしても、余計な部分、そして、終盤のやや粗いまとめ方が勿体ない、と感じる。

No.2412

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