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(書評)共謀

著者:大村友貴美

共謀共謀
(2010/09/25)
大村 友貴美

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地方に大型ショッピングセンターを展開するユナイテッドリテイリング。その都内の店舗建設地で、フリージャーナリストが他殺体で発見される。パート従業員から、CC室室長にまで抜擢された泉は、そこから事件の渦中へと巻き込まれていって……
うーん……グダグダ……
著者のデビューから3作は、それぞれ、地方を舞台に猟奇殺人が起こり、そこに、地方の経済・社会の問題を絡める、というような形で物語を展開させる。しかし、どっちもどっちで、どこを描きたいの? という感が強かった。
その意味で、今回は、地方に出展しては、その地方の経済を(結果的に)崩壊させてしまうショッピングセンターと、ワーキングプア問題を中心に添えた本作は、どこを描きたいのかはハッキリしている。が、猟奇事件ではないものの、冒頭の事件から始まって、誘拐、さらには泉の過去まで絡んできて、結局、ごちゃごちゃした印象が感じられる。
視点となる人物の扱いもちょっと問題。主人公が、ユナイテッドリテイリングに勤める泉と、事件を担当する刑事・小野という二人の女性視点で綴られるのだが、あまり、それが有効に活用されていないように思う。むしろ、描き分けが弱い分、混乱させてしまう感すらある。
事件の真相の方も色々と疑問。
例えば、序盤で、リテイリングを去っていき、その後、死んでしまう役員がいるのだが、これって、物語上、必要な存在だったのだろうか? 他にも、あまりに無理やり過ぎるところは多いし……。
猟奇事件などを使わないで、という点については評価出来るものの、全体的な評価としては厳しいものにせざるを得ない。

No.2444

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