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魔法少女まどか☆マギカ・第12話

「わたしの、最高の友達」

これが、希望、か……

『魔法少女まどか☆マギカ』の最終話を見て、直後にこれを書き始めたのだけど、ちょっと考えが上手くまとまっていないような感じがする。

魔法少女になることを決意したまどか。
彼女の願い、とは、古今東西、すべての魔法少女が絶望しないまま終わりを迎える、つまり、魔女の存在を根底から消し去ってしまう、ということ。
その願いは、宇宙そのものを作り替えるような巨大なエネルギー。
それだけの願いを叶えるというのは、システムそのものを書き換えるのと同じ事。それをしたまどかは、既に人間という存在を超え、概念としての存在になってしまう。

地震による中断を挟んだから余計に、かも知れないけど、ほむらの心情をこれでもか、と見せつけられて、やはり、別々の道へ行くしかない、というのは「これで良いのだろうか?」という気持ちが残る。
もっとも、ほむら自身はまどかの存在を忘れていないし、また、まどかの家族もふとした拍子に、だけどその存在を意識する。概念となった存在、実態が存在しない状態になった、けれども、常に見守ってくれている存在として感じる。そして、上條のコンサートのシーンで、まどかとさやかが言葉を交わし、そのシーンの終了とともに、魔法少女としてのさやかも消える、というのがあったのだけど、それを加えて考えた場合、ある意味、まどかが文字通り、神のような存在、ということなのかな? そして、魔法少女が消える瞬間、魔法少女はまどかと会うことが出来る。
なんか、天使がお迎えに来る、みたいな形にも思えるけど(笑)、その存在を受け入れている者には、かけがえのない希望なんだろう。……特に、ほむらにとっては。

なんか、あまり真面目に考察するのは性に合わないんだけど、こうしてみると、最終的に「ゼロ」で終わることが「希望」なのかも、と思う。
これまでのものは、「願いを叶える」でプラス、「あとは」マイナスに行くしかなかった。
けれども、マイナスにいくことなく、終わることが出来るわけだから。ゼロで終わることが出来る。

そう考えて、ほむらにとってのプラスが、最期にまどかと会える、というのは、切なすぎる気もするけど。

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総括
なんていうか、我ながら、ぐだぐだと考察だか一人語りだかよくわからんものを続けてしまった最終回。
あれだけ書いて、ますます、頭の中が整理できていない(笑)

でも、そういうのを含めて、最後まで引きつけた作品だな、ということは間違いのないところ。
「魔法少女」作品のお約束、という印象のガジェットを並べながら、作品独自の「魔法少女」観を作り上げていったのは見事。終盤は、どうなることか、と思ったけど、最終回も破綻しないでうまくまとめあげたと思う。
音楽なんかに関しても、第10話を見ると、OPが作品そのものを指しているのがわかるし、また、そういうのを巧く見せる構成にもなっていたと思う。

オリジナルタイトルだから、とか、そういうのを抜きにして、完成された作品だったと思う。
面白かった。
スタッフの皆さん、お疲れ様でした。


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COMMENT 2

みとみー  2011, 04. 27 [Wed] 02:08

今期のかなこさん、ハイテンションなのは変わり無いのですが、”へんたいせいぶん”が不足してるな。と感じます。
まりやも かなこさんに扇動的な振る舞いをしないし。もっと”へんたいせいぶん”をー。


魔法少女という枠を大きくはみ出し、とてつもなく大きく広げた風呂敷をどう畳み、どのような着地を見せてくれるか、期待に気持ちを昂らせてましたが見事な着地を見せてくれました。

幾多のループを繰り返し、まどかを救う方法を探っていた、ほのかの行為が却って、まどかへ因果を集約させてしまうという皮肉な展開すら巻き取って、まどかが高みに向かう重要な要素の一つとなっていたと言う展開は本当、絶妙だと思いましたし、あの行為が報われたと言うことに胸が一杯になりました。

>これが、希望、か……
魔法少女達が絶望に堕ちない世界。抱いた希望を否定されない世界。
ですから、そういった意味での希望なのでしょう。

世界の理を変えてしまう願い、即ち宇宙を再構築してしまう程の大きな力を要したとてつもない願いでしたが、しかし変わったのは、力尽き魔女に変貌を遂げるという絶望を安らかな最期を迎えるような変えただけ。
願いの代償に自身の魂を捧げるという魔法少女のシステムに変わりはありません。

まどかのお陰で世界は再構築された、しかし魔を狩る闘いは終わらない。
ほむらは、まどかの作り上げた世界を守るために独り、戦い続ける・・・
という結末も安易なご都合主義に終わらせないという考えが反映されて、とても余韻の残るものとなっていたと想います。

構成面ではBパートの再構築された世界の描写が、10話のループ回と同様に必要最小限のシーンのみで全ての情報を網羅する、その情報量の多さとコンパクトさに唸らされました。
本当、最後まで凄い作品でした。

>総括
不作といわれた冬期。とんでもない巨星が誕生しましたね。
明日のDVD、どれだけの売り上げを記録するのでしょうか?
想像も出来ません。

>「魔法少女」作品のお約束、という印象のガジェットを並べながら、作品独自の「魔法少女」観を作り上げていったのは見事。終盤は、どうなることか、と思ったけど、最終回も破綻しないでうまくまとめあげたと思う。
兎に角、魔法少女という枠組みから大きくはみ出し、大きくなるだけ大きくなった壮大な風呂敷を綺麗に見事に畳んでしまったその手腕には本当に唸らされました。
まどかが、タイトルの通りの魔法少女になったのが10話と最終話限りという最終兵器扱いの存在に仕立て上げてしまった発想も大胆だったと想います。
新房監督、うめ先生、虚淵氏の異なる才能の交わりは見事な化学変化を起こし、素晴らしいシナジー効果を生んでくれたと思いました。
最近、オリジナルアニメが増え始めましたが、これを勢いにもっとアニメオリジナルの作品に巡り合えたらと思う様になりました。

また、語り切れていない気もしますが、この辺で切り上げておこうと思います。

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たこやき  2011, 05. 02 [Mon] 19:25

みとみーさんへ

>まりやも かなこさんに扇動的な振る舞いをしないし。もっと”へんたいせいぶん”をー。

大変だ!! みとみーさんが「へんたいちゅうどく」を起こしている!!(笑)


11話のコメントの方でも指摘されたことですが、自分自身、まとめきれていない状態で書きました。

>魔法少女達が絶望に堕ちない世界。抱いた希望を否定されない世界。

「何が希望か」
ということについては、そういうことになるでしょうね。
最期の瞬間だけが変化し、それ以外は変わらない。
安易なハッピーエンドにしない、というのもそうですけど、そこまででキュウべえが言っていた「エネルギーが必要」とか、そういう法則そのものをちゃんと活かした上での決着、とも言えますね。
魔法少女が不要になった、というのは、言い換えれば、世界観(と、その背後にあるもの)も破壊するわけで、そういう点でもしっかりと整合性を整えてきた、という風に思います。

仰るように、変化した後の世界を、最小限の情報量でしっかりと知らしめる構成なども見事でした。



総括
>不作といわれた冬期。とんでもない巨星が誕生しましたね。

恐らく、「豊作」と言われる時期であってもトップは揺るがなかったと思うんですが、他の作品が、という中だったので余計に目立った感じです。
放映中、BPOあたりで「残虐すぎる」とか批判を食らっていましたけど(笑)、歴史に残る1作じゃないかと思います。


どういう方向に行くんだろう?
と、当初から向かう方向が読めない中で、独自の世界を作り上げ、常に視聴者に考えさせる。
そして、煽るだけでなくて着地も決める。原作のある作品でも、難しい部分があるものを、時間の制約などもあるオリジナルで、これだけの完成度。
全スタッフにお疲れ様でした、と言いたいです。

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