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(書評)隻眼の少女

著者:麻耶雄嵩

隻眼の少女隻眼の少女
(2010/09)
麻耶 雄嵩

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1985年の冬。大学生である種田静馬は、自ら死を選ぼうと栖苅村を訪れる。そして、そんなとき、「探偵」を名乗る少女・みかげと出会い、さらには、村で中心的な位置を占める琴折家での連続殺人に巻き込まれていく……
なんつーか……うん……なんつーか……
物語は2部構成で綴られる。
第1部は冒頭に書いたように、1985年を舞台に綴られる物語。自殺しようと思っていたところで、事件に巻き込まれ、自分が犯人として処理されるのは嫌と思った静馬は、みかげの助手(見習)として事件に挑むことに。
なんていうか、第1部は、ある意味、凄く手堅い……というよりは、ある意味、もの凄く古くさいミステリ小説。ひなびた村に、宗教的な意味づけを持った家があって、その名を巡っての事件。探偵役は、水干姿の美少女。思いっきり、お約束、という設定。ただし、事件自体は、極めて地味に展開し、そのまま終了してしまう。手堅い、と言えば手堅いのだけど、なんか、印象の薄い作品という感が残る出来。
ところが、18年後、そのみかげが死んだ、という一報を聞いて村に静馬が戻ってから、が本番。
18年前と同じように起こる事件。そして、事件を追うのは、みかげの娘(名前はやはりみかげ) そして、意外な(?)真相。
正直なところ、9割くらいを読み終わるまでは、凄く地味な展開で、微妙という感じ。それが全て伏線なのだな、という辺りはやっぱり著者と思う。いや、この結末自体も、決して斬新とか、そういうことではないのだけど、ここまで徹底的にやってくれると賞賛に値すると思う。
ある意味、本を投げ出したくなる。
やっぱり、著者はこうでなくっちゃ!(笑)

No.2515

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COMMENT 2

苗坊  2011, 05. 02 [Mon] 00:36

こんばんは^^
麻耶さんの作品は2冊目なのですが、いや~やられました。
私は本を投げはしなかったですが、叫びました^^;
2部目の怒涛の展開がもうもうビックリで。
こういう作家さんだという事は伺ってはいましたが、実際に読むとびっくりしますね。
でも、私は嫌いじゃないので、これからも麻耶作品を読んでいくと思います^^

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たこやき  2011, 05. 03 [Tue] 12:50

苗坊さんへ

こんにちは~。
途中までは、ごくごく普通のミステリなんですけど、真相は思いっきり力業ですよね(笑) 終盤まで引っ張って引っ張っての、このオチ、さすがだな、と思いました。

でも、まだこの作品などは「わかりやすい」方なのかも知れないとも思いました。
どういうことなのか、と言ったのは、ハッキリと分かりますし。
初期の作品だと、「訳がわからん」とかあります(笑)

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  • 壁]´Д`*)。やーやーやー 壁]´Д`*)。このブログはきゅーの日常を描いたものなのだ この前『隻眼の少女』(文春文庫)を読んだのだ(∩)´ω`(∩)むにむに麻耶雄高さんが書いておるのだ(ノ)゚ω゚(ヾ)むにむに日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞 ダブル受賞作品なのだc(`・ω´・ c )+隻眼の少女 (文春文庫)導入はこんな感じなのだ(ノ)'ω`(ヾ)むにむに因習深き寒村で発生した...
  • 2013.11.09 (Sat) 17:35 | きゅーのむにむに日和(ノ)・ω・(ヾ) ~むにきゅーアフィリエイト~