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2008/03/14 (Fri) 13:02
(書評)たぶん最後の御挨拶

著者:東野圭吾

たぶん最後の御挨拶たぶん最後の御挨拶
(2007/01)
東野 圭吾

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デビューから20年。文学賞の落選を繰り返しながらも続けてきた作家生活を中心にしたエッセイ集。小説の執筆を中心とするため、恐らくこれが最後であろう、ということからのタイトル。
「年譜」「自作解説」「映画化など」「思い出」「好きなもの」「スポーツ」「作家の日々」という大きく7つのテーマで綴られている。
まず、最初の「年譜」「自作解説」に関して言うと、実は大半が既読。というのは、これ、今は無き公式サイトにあったものに最新のものが少し加えられたもののため。久しぶりに目にしたな、というのはあったけれども(というか、公式サイトは結局、どうなったんですか? ある日、突然消えちゃったんですけど)
『巨人の星』は「格闘マンガだ!」というようなものとか、真保裕一氏と共に『ガメラ』の撮影を見学に行ったエピソード、福井晴敏氏、新野剛志氏と共に凄まじいボリュームの料亭に行ったエピソードなど、これまでのエッセイ集にあったようなものも多いのだが、やはり中心になるのは、デビューから『秘密』まで、文学賞での落選や、その間のエピソードだと思う。
自信作であっても全く注目されず、また、文学賞などにノミネートされても落選ばかりしている日々の愚痴。同世代の作家が次々と活躍していくことに対する焦り。そんな中で書き続けたことが綴られている。勿論、愚痴と言っても、ただ暗いのではなくて、「らしい」ユーモアを交えたものになっているわけだが。
作家としての半生、そこで培ったもの…それらが凝縮された書だと思う。

通算1184冊目

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