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(書評)彼女はつっこまれるのが好き

著者:サイトーマサト

彼女(アイドル)はつっこまれるのが好き! (電撃文庫)彼女(アイドル)はつっこまれるのが好き! (電撃文庫)
(2010/07/10)
サイトー マサト

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春の陽気に誘われ、街を歩いていた俺は、いきなり拉致され、気付けばラジオの収録スタジオに。パーソナリティは、憧れの人気声優・音無まどか。なし崩し的に、収録に突入してしまって……
うーん……
過去にも何度も書いているのだが、私自身は、かつて、声優がパーソナリティをつとめているラジオ番組などで、ハガキ職人をやっていたことがある。それ以外のラジオでも、それなりにハガキ職人として活動をしていたことがある。
そういう経験に照らしあわせて考えると、収録中のやりとりとかは、「それっぽいな」と感じるところは多々ある。あとがきで、著者自身が、ラジオ収録を見学した、とあるのだが、そういう経験などは上手く活かされているのだろう。
ただ、その辺りは良いとして、全体的な部分でぎこちなさを感じざるを得ない。
はっきり言って、主人公が、本来のパーソナリティと間違えられて拉致される、というところでかなりの無理があるし、ヒロインである音無まどかが、主人公と同級生で、いきなり隣に越してきた、とか、主人公の高校(それもクラスに)転校してくるとか、色々と強引。
さらに、タイトルでもある「つっこまれる」にしても、有名俳優を父に持ち、それゆえに、愛想笑いばかりで……というのはわかるのだが、なぜ、そこまでヒロインがボケるのか、そして、ツッコミ待ちなのか、とかが説明がない。恵まれているが故のコンプレックス、というのを描くなら、そのあたりについて、もう少し上手く説明が欲しかったな、と思う。
さらには、謎のタコも、はっきり言って意味不明。どういう存在なのか、は、読んでいればわかるのだが、物語上、必要があると思えない。
最初にも書いたように、自分自身の経験なども踏まえて、ラジオに関する雰囲気は上手く出来ていると思う。
けれども、なんか、色々とぎこちなく感じてしまう。完成度は、ちょっと低いかな、と思わざるを得ない。

No.2648

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