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(書評)屍界 Narcotic World

著者:五條瑛

屍界〈Narcotic World〉 (R/EVOLUTION 9th Mission)屍界〈Narcotic World〉 (R/EVOLUTION 9th Mission)
(2011/07/27)
五條 瑛

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急速に深刻化していく日本人と多国籍の対立。その中で、多国籍たちの間でも対立が進んでいく。成立した新在留外国人関連法案。その行き着く先は……
R/EVOLUTION」、「革命」シリーズ第9弾。
物語が、かなり混沌としてきた、というのは前巻の感想でも書いたのだけど、それがさらに進行。ただでさえ、様々な勢力が入り乱れて物語が展開しているのに、久しぶりに読んだために記憶が薄れている部分があるため、かなり苦戦してしまった。これ、やっぱりもう一度、通して読まないとなぁ……。
これまで、多国籍たちが行おうとしたデモ行進が大規模な事件に発展して、というのはあったけど、今回は全編に渡って暴力的なぶつかり合いが何度となく起こる。そして、その中で冒頭に書いたように、各勢力の中でも思惑の違いが次々と出てくる。
夫が強硬に薦める新在留外国人関連法案に反対し、選挙への出馬を決意する波口賀代子。賀代子に協力する南原神父に、その賀代子らに期待し、護衛を勤めるuk-X。一方で、多国籍グループの中で怪しげな動きを見せる企業に、引き締めを図る宇都宮百貨公司。一方で、日本人の中でも、和田剛の後継者争いが進み、そこでさらなる一歩をもくろむ田沼がいて、根岸会を再び裏切る大川もいる。
先に書いたように、記憶が薄れているところがあるので、感想を書いている、というよりも、こうやって自分自身が話の内容をまとめるためにメモをとって状況確認をしている感じになってしまった。
読んでいて焦点となるのは次の部分なのかな? と。
戦中から、日本を動かしてきた和田、長谷川らのグループがいう「民族意識が高まりすぎても、下がりすぎてもならない」という思想。どちらも、それを意図的にコントロールし、適度な状態を作る、というものがどこまで進むのか? それに対し、サーシャがいう「単一の民族で成り立った国に訪れるであろう前代未聞の変化」が、どうやって進むのか? それとも、そもそも両者もまた繋がっているのか?
確かに、サーシャによって引き寄せられたはずの亮司とすみれ。友好的な両者の間にもはっきりと意識の違いがあることを感じるとか、その辺りに集約してきた、というのは感じる。
でも、感じるのだけど、そのそれぞれの中に火種を抱え、また、それぞれの人間関係が、文字通り、複雑に絡み合って、もつれまくっているような状況になっているので、これがどうまとまっていくのかさっぱり予想がつかない。
次巻が最終巻らしいけど……本当にどうするのだろう?
そして……次の巻が出るまでに記憶が薄れるとさらに読むのに苦戦しそうだ(苦笑)

No.2674

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