著者:波乃歌
お菓子作りが得意であること以外は平均以下。むしろ、運動神経などは全くない、という高校生・野島浩平。そんな彼の前に、美少女工作員ノアが現れこう告げる。浩平こそが、運命を狂わせてしまう存在・イレギュラであると。なぜかノアは、浩平を観察するため、「弟子」として浩平の家に住み着いてしまい……
うーん……。なんか、特徴がなく、凄く薄味な印象。
運命とは、緻密に計算されたプログラムであり、それを用いて人々の問題を最小限に抑えるのがノアらの所属する組織・ソサエティ。そして、そのプログラムを逸脱し、予測不能にする存在がイレギュラ。そのイレギュラである浩平は、数秒程度とはいえ、先のことを知覚できるから、それを狂わせてしまう。
設定だけを見れば、なかなか興味をそそる部分はある。あるのだけど、そういうのがあまり活かされておらず、結局、ノアが浩平の家で暮らすようになり、やがて、ノアを助けるために浩平が敵と戦う……という、どこぞで見たようなテンプレ展開に陥ってしまっただけ、と感じれてならない。正直、幼い頃、体操の前転すら出来ない、というレベルの運動音痴なのに、数秒後の未来が見えただけで、不良やら格闘術を習っている工作員に勝てるとか、無理があると感じる部分もある。
「こうなるだろうな!」と予測していても対応できないのが真の運動音痴だ!(自分のことです(阿呆)) その辺り、普通の少年でも問題なかったと思う、というか、ソッチの方が無理なく描けたような気がする。
キャラクターが多い、というのもちょっと印象を薄くする要因。
ことわざとか、微妙にずれた発言をするヒロイン・ノアはそれなりに印象に残るのだが、終盤は出番なし状態。一方で、意味ありげに登場した主人公の幼馴染の岩田くんとか、アッサリと不良から普通の青年に戻るし、同じく幼馴染少女なんて、ほとんど物語上の意味が無かったり……。出すなら出すで、もうちょっと掘り下げて欲しかった。
と、このように、色々と設定やら何やらを活かしきれていない、という印象が残る。
No.2675

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お菓子作りが得意であること以外は平均以下。むしろ、運動神経などは全くない、という高校生・野島浩平。そんな彼の前に、美少女工作員ノアが現れこう告げる。浩平こそが、運命を狂わせてしまう存在・イレギュラであると。なぜかノアは、浩平を観察するため、「弟子」として浩平の家に住み着いてしまい……
うーん……。なんか、特徴がなく、凄く薄味な印象。
運命とは、緻密に計算されたプログラムであり、それを用いて人々の問題を最小限に抑えるのがノアらの所属する組織・ソサエティ。そして、そのプログラムを逸脱し、予測不能にする存在がイレギュラ。そのイレギュラである浩平は、数秒程度とはいえ、先のことを知覚できるから、それを狂わせてしまう。
設定だけを見れば、なかなか興味をそそる部分はある。あるのだけど、そういうのがあまり活かされておらず、結局、ノアが浩平の家で暮らすようになり、やがて、ノアを助けるために浩平が敵と戦う……という、どこぞで見たようなテンプレ展開に陥ってしまっただけ、と感じれてならない。正直、幼い頃、体操の前転すら出来ない、というレベルの運動音痴なのに、数秒後の未来が見えただけで、不良やら格闘術を習っている工作員に勝てるとか、無理があると感じる部分もある。
「こうなるだろうな!」と予測していても対応できないのが真の運動音痴だ!(自分のことです(阿呆)) その辺り、普通の少年でも問題なかったと思う、というか、ソッチの方が無理なく描けたような気がする。
キャラクターが多い、というのもちょっと印象を薄くする要因。
ことわざとか、微妙にずれた発言をするヒロイン・ノアはそれなりに印象に残るのだが、終盤は出番なし状態。一方で、意味ありげに登場した主人公の幼馴染の岩田くんとか、アッサリと不良から普通の青年に戻るし、同じく幼馴染少女なんて、ほとんど物語上の意味が無かったり……。出すなら出すで、もうちょっと掘り下げて欲しかった。
と、このように、色々と設定やら何やらを活かしきれていない、という印象が残る。
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