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(書評)あなたが泣くまで踏むのをやめない!

著者:御影瑛路

あなたが泣くまで踏むのをやめない! (電撃文庫 み 8-8)あなたが泣くまで踏むのをやめない! (電撃文庫 み 8-8)
(2011/07/08)
御影 瑛路

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亭主関白系男子、自称「パクメン」の俺。まさに、男の中の漢。その俺の現状は……というと、なぜか四つんばいになって、9歳の小学生女子の人間椅子となって、お尻ペンペンをされていた。何この現実?
著者の作品を読むのって何年ぶりだろう?
そして……これ、続編があるんだ(笑)
なんか、物語そのものよりも、周囲の部分の感慨がまず出てしまった。
物語は、いきなりやってきた幼女・アリスがひょんなことから主人公・寿也の家へ居つくことになる。しかも、弱みを握られたこともあって寿也はアリスを徹底的に嗜虐的に扱うことに……。ただ、それにはアリスの家庭の事情もあるのだ、というような内容。
多分、好みの問題なんだけど、個人的にはギャグがイマイチ、ピンとこなかった。超自虐キャラである千代子はかわいいと思ったんだけど、あとは……という感じ。
「どーてい、どーてい、どどーてい!」
基本的に、アリスの寿也に対する口撃というのは、こんな感じのもの。「パクメン」とか言いながら、基本、ヘタレキャラの主人公がそれにショックを受けて、しかも弱みを握られているから、ということなのだけど……あまり自分のツボに入らなかった。また、変態キャラの亮とかも、想定の範囲内、という感じだし。通販サイトのレビューとかを見ているとそれが面白い、という人も多いので、多分、私の好みから外れていた、ということに尽きるのだと思う。
それゆえに、前半、グダグダとした印象を受けたのが、後半の印象をイマイチにしたように思う。
前半、徹底的にわがままで、攻撃的な存在であったアリスが、一転し、「良い娘」を演じる日々。それをどうにかしたい、と思う主人公だが、「全くわかっていない」という一言で拒絶されてしまう。
真相などは決して突飛なものではないし、ある意味、作中でも書かれているように「使い古された」ネタのようなところもある。でも、その部分が丁寧に描かれていて、その辺りは良かったと思う。この辺り、以前、1作だけ読んだ著者のデビュー作と通じるものがあるように感じる。
ただ、先にも書いたように、前半のギャグにどうもノれなくて、全体を通すとちょっと辛かった、というのが感想になる。

No.2712

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