あの夏で待ってる・第12話
- 28, 2012 15:44
- アニメ感想・あの夏で待ってる(完結)
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「あの夏で待ってる。」
記憶の場所を目指し、救助ポットからの追撃をかわしながら向かう海人とイチカ。そして、ようやくたどり着いたそこで待っていたのは……
なるほど、こういう風に決着させたのか……という感じの最終回。
「記憶の場所」にたどり着いたイチカと海人。そこにあったのは、同じようにかつて、辺境惑星である地球へたどり着き、地球人と禁断の接触をしてしまった者からのメッセージ。
記憶消去により、自分自身のことすらをも忘れ去られてしまうことになるはず。
けれども、一緒にいた、ということだけは記録しておきたい。そんなメッセージとともに、イチカもまた、救助ポットにより、海人と別れの時を迎えることになる……
この作品と同じタイミングで、『おねがいティーチャー』が放映されていて、今回、かつて、記録として残した者の声が、そのヒロイン・みずほと同じ井上喜久子さんっていうことは、やはり関係があったのね。
そして、せめて記録だけでも残しておきたい、というのが今回の物語を動かすきっかけとなっている映画作り、というのに繋がっている、というのが巧いなと思う。
記録には残らなくても、記憶には……
こういう話って、良くあるものだけど、でも、記憶と言うのは実はかなり曖昧なもので、都合よく改変されてしまったり、忘れ去ってしまったりと言うことがある。
でも、記録と言うのは、その記録したものが物理的に残っている以上は、そこにあり続ける。また、記録に残す、ということで自分自身の決意などをも確認することが出来る。
檸檬先輩が、転校する、と言って海人に撮影したテープを渡したのって、そのことをより強く訴えかけようとしていたということじゃないだろうか? という気がしてならなかった。そして、ちゃんと、海人たちはそれをやりとげた……
まぁ、ラストシーンのちょっと前、檸檬がMIBにいて、そこにりのんがいて、哲郎の義兄がMIBで……
と、半ばギャグっぽいところはあったものの、宇宙人と地球人の恋、というところと、映画というのをしっかりと結びつけるいいEDだったな、と思う。
そして、ラストシーンである映画の、イチカのシーン。
あれって、撮影しているシーンの記憶がないのだけど、つまりそれは、イチカがちゃんと地球に、海人たちの前に戻ってきて、あのシーンを撮影した、という風に解釈して良いのだろうか? そうでなくても、自分たちのことを形として残した、という結末で良いEDだった、という評価を変えるつもりはないのだけど。
総括
個人的に、『おねがい』シリーズは視聴していない状況で視聴をはじめ。当初は、「ここが~」というほかの方の感想とか見ていて「しまった!」と思うところが多々あった本作。
地球人の少年と、宇宙人の少女の恋。それは別れなければ……というのは、はじめからわかっていたこと。そこに、仲間たちの恋愛関係が入り組んで、というのもよくある形。
けれども、それぞれの心情とかをとても爽やかに描ききってくれた、というのを強く思う。私が、こういう話を作れと言われたら(そんな文才がそもそもない、というツッコミは禁止)、ひたすらにドロドロにしてしまうと思うのだが、それぞれがとても清清しい人物像で、殆どが恋敗れているにもかかわらず、「青春だな」と感じさせてくれた。
監督、脚本など『おねがい』シリーズの方で、そことの共通点、類似点などに苦労したところもあったのではないかと想像するが、ひとつの独立した物語として最後まで楽しむことが出来た。スタッフの皆様、お疲れ様でした。

記憶の場所を目指し、救助ポットからの追撃をかわしながら向かう海人とイチカ。そして、ようやくたどり着いたそこで待っていたのは……
なるほど、こういう風に決着させたのか……という感じの最終回。
「記憶の場所」にたどり着いたイチカと海人。そこにあったのは、同じようにかつて、辺境惑星である地球へたどり着き、地球人と禁断の接触をしてしまった者からのメッセージ。
記憶消去により、自分自身のことすらをも忘れ去られてしまうことになるはず。
けれども、一緒にいた、ということだけは記録しておきたい。そんなメッセージとともに、イチカもまた、救助ポットにより、海人と別れの時を迎えることになる……
この作品と同じタイミングで、『おねがいティーチャー』が放映されていて、今回、かつて、記録として残した者の声が、そのヒロイン・みずほと同じ井上喜久子さんっていうことは、やはり関係があったのね。
そして、せめて記録だけでも残しておきたい、というのが今回の物語を動かすきっかけとなっている映画作り、というのに繋がっている、というのが巧いなと思う。
記録には残らなくても、記憶には……
こういう話って、良くあるものだけど、でも、記憶と言うのは実はかなり曖昧なもので、都合よく改変されてしまったり、忘れ去ってしまったりと言うことがある。
でも、記録と言うのは、その記録したものが物理的に残っている以上は、そこにあり続ける。また、記録に残す、ということで自分自身の決意などをも確認することが出来る。
檸檬先輩が、転校する、と言って海人に撮影したテープを渡したのって、そのことをより強く訴えかけようとしていたということじゃないだろうか? という気がしてならなかった。そして、ちゃんと、海人たちはそれをやりとげた……
まぁ、ラストシーンのちょっと前、檸檬がMIBにいて、そこにりのんがいて、哲郎の義兄がMIBで……
と、半ばギャグっぽいところはあったものの、宇宙人と地球人の恋、というところと、映画というのをしっかりと結びつけるいいEDだったな、と思う。
そして、ラストシーンである映画の、イチカのシーン。
あれって、撮影しているシーンの記憶がないのだけど、つまりそれは、イチカがちゃんと地球に、海人たちの前に戻ってきて、あのシーンを撮影した、という風に解釈して良いのだろうか? そうでなくても、自分たちのことを形として残した、という結末で良いEDだった、という評価を変えるつもりはないのだけど。
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総括
個人的に、『おねがい』シリーズは視聴していない状況で視聴をはじめ。当初は、「ここが~」というほかの方の感想とか見ていて「しまった!」と思うところが多々あった本作。
地球人の少年と、宇宙人の少女の恋。それは別れなければ……というのは、はじめからわかっていたこと。そこに、仲間たちの恋愛関係が入り組んで、というのもよくある形。
けれども、それぞれの心情とかをとても爽やかに描ききってくれた、というのを強く思う。私が、こういう話を作れと言われたら(そんな文才がそもそもない、というツッコミは禁止)、ひたすらにドロドロにしてしまうと思うのだが、それぞれがとても清清しい人物像で、殆どが恋敗れているにもかかわらず、「青春だな」と感じさせてくれた。
監督、脚本など『おねがい』シリーズの方で、そことの共通点、類似点などに苦労したところもあったのではないかと想像するが、ひとつの独立した物語として最後まで楽しむことが出来た。スタッフの皆様、お疲れ様でした。

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http://blog.livedoor.jp/kuma_road51/archives/52388314.html
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