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(書評)オズのダイヤ使い

著者:末羽瑛

オズのダイヤ使い (電撃文庫)オズのダイヤ使い (電撃文庫)
(2012/03/10)
末羽 瑛

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『宝石大量発掘時代』。宝石に、装飾品としての価値がなくなった世界。その中で、宝石は燃料元として用いられ、世界最大の宝石「世界の心臓」を握ったワールドハーツ社は、世界の電力供給の与える巨大企業となった。そんな中、「世界の心臓」のカットを担当した最後の宝石職人オスカー・オズワルドは、世界をさまよう。親友ベルナルトの復讐を果たすため……
読んでいて、アニメ『ガン×ソード』が頭に浮かんだ。
作品は、著者があとがきで述べているようにロボットモノ。そして、主人公は、親友の復讐のため世界を旅する。ただし、当然に金がなく、貧乏生活。主人公が黒い服を着ている、っていうのも含めて、凄く『ガン×ソード』っぽい。
感想として、悪くはない。まとまってもいる。でも、なんか、色々と王道の展開過ぎて新鮮味に欠ける。そんな感じ。宝石に宿る持ち主の意思を集め、アンドロイドとして妹を復活させようとするロシェ(と、アンドロイドのエネット) オスカーにひょんなことを協力をすることになるが、問題児のクルー2人に振り回されるトラヴィスなんていう面々は悪くないし、続編などを考えるにあたっての敵の出し方なども、こうなのだろう、と狙いはわかる。そういう「お約束」を大事にしているのだろう、というのは凄く感じる。ただし、あまりに忠実であるがゆえに、展開の予想が出来るし、新鮮味にも欠けてしまっている。
それともうひとつあるのは、中盤、オスカーが親友の敵が判明した、といわれて、そこへ向かう流れにあまりにも無理があるということ。どういう理由で、そいつが犯人なのか、とか、そういうのが一切示されないまま、いきなり動き出されても納得できない。その後の展開は案の定、だし……。大まかな流れは一緒であっても、そういうところをもうちょっと上手く処理すれば、かなり印象が変わったのではないかと思う。そういう部分がもったいなく感じる。
と、色々といってたのだけど、この作品、アニメ化とかしたら映えそうだな、というのもちょっと感じたりする。結構、設定とかはこっているし、また、王道の展開も映像の方で魅せればかなり良い感じになると思うので。……もっとも、そのときは、メカデザインについては専門の方に、とは思うが(なんか、あまりメカ系が得意でない、というのをイラストから感じるし)

No.2904

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