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(書評)ギフテッド

著者:二丸修一

ギフテッド (電撃文庫)ギフテッド (電撃文庫)
(2011/11/10)
二丸 修一

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世界最高峰の企業であり、独立国家すらをも持つ天子峰。その幹部となるため、試験をクリアした俺たちは、閉鎖都市へとやってきた。そこは、人権すら格によって制限をされる治外法権。その中、最低ランクであるZランクに位置することになった幹部候補生たちは……
作品の狙うところは凄く好き。
物語は、ある種、治外法権状態の都市へとやってきた主人公たちが、その状況からの脱出を図り、出世のための「ルール」を探す、という物語。人権すら無視されており、主人公らが生活をする寮など以外では、他者から襲われても文句が言えない。給料は、1月1万円でとても安い。ただし、何らかの功績があれば、特別給が入ることもある。そんな中で、給料を得るために、バイトをする者。少ない給料を有効活用するため、組合を作るもの。さらに、独自に動くもの、と現れていく……
特殊な条件下で、手探りながらルールを探していく、なんていうのは、個人的な好みにかなり合致しているし、それぞれの作戦が失敗したり何なりでトラブルが起きたり……なんていうものの入れ方も悪くない。基本的なところを抑えつつ、しっかりと頭脳戦へという流れはなかなか楽しく読むことが出来た。そういう意味で、好きなタイプな作品。
ただ……どうしても、物凄く好き、というところまで行けない部分がある。それは……
「すっげー中二病くさいところ」
だったりする。個人的に、「中二病」とか、そういう言葉自体があまり好きではなく、使わないようにしているのだけど、本作の場合、その表現がぴったり来るような部分があるのだ。というのは、紹介文から「天才」なんていうような言葉を連呼し、作中でも色々と自意識過剰な人々が登場。なんか、どうしても「痛々しい」という印象を抱いてしまったのだ。ぶっちゃけ、綾芽さんとか、「いかにも」な雰囲気だしまくっていたので、正体が見えても「やっぱり」という感じだったし。これも狙いなのかもしれないけど、雰囲気に好き嫌いは出ると思う。
そりゃそーとして、今回のメンバー、2巻ではかなりリセットされるのかな? そんなことをふと思う。

No.2907

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