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(書評)機巧少女は傷つかない1

著者:海冬レイジ

機巧少女は傷つかない〈1〉 Facing 機巧少女は傷つかない〈1〉 Facing
(2009/11/21)
海冬 レイジ

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機巧魔術。それは、魔術回路を内蔵した自動人形と、人形遣いによって魔術によってその生を得る。そんな機巧魔術の最高研究機関にして教育機関・英国ヴァルプルギス王立機巧学院に、日本からやってきた者が一人。雷真とその人形・夜々。成績試験で、ブービーとなってしまった彼は、人形遣いのトップ「魔王」となるための戦い、「夜会」への出場をもくろみ、次期魔王有力候補の暴竜・シャルに戦いを挑むのだが……
夜々さんが、見事なヤンデレキャラでした。何せ、1頁目の1行目から、そのキャラっぷりが凝縮されているもん。しかも、報われないっぽいなぁ……(笑)
なんてことを書いたんだけど、09年秋に発売された、ちょっと古めの作品。富士見書房の『グリモアリス』シリーズで知った著者が、MF文庫Jでどういう作品を書くのか、と思ったらあとがきで書いているように、まさしく「少年漫画」のノリで行くとは思わなかった。その一方で、シャルが早速なびいたり、で、MF文庫Jらしい、ハーレム方向のにおいもするなぁ、とも。
とにかく、第1巻としては、過去の作品のような要素を使いながら、世界観を上手く設定した、という風に思う。
その過去の要素というのは、謎解き。先にも書いたように、元々、グリモアリスシリーズは、富士見ミステリー文庫で、事件の真相を、という部分があった。そして、本作の場合も、学園内の事件が起きて、その真相を探る、という展開を取る。その辺りは、一緒なのである。そして、事件を通して、世界観などを示しているのである。その一方で、真相への鍵が相手に対する信頼感という辺りになっているのは、少年漫画のノリ。そういう部分にどうしても目が行ってしまった。
まぁ、なので、「熱い」という感想は書けるのだが、なかなか詳しくは書きづらい(笑) でも、なるほどと思うところが多く、楽しかった。また、冒頭からかなり期待されていたシリーズのようで、いきなり音楽ソフト化したりとかしているし、また、作中にも色々と伏線があるのがわかる。こういうところからスタートした本シリーズがどう進んでいくのか楽しみ。

No.2910

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