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(書評)犬とハサミは使いよう3

著者:更伊俊介

犬とハサミは使いよう 3 (ファミ通文庫)犬とハサミは使いよう 3 (ファミ通文庫)
(2011/08/29)
更伊 俊介

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愛も変わらずの日々を送る夏野と、その飼い犬の俺。そんなある日、夏野は、誰かに見られている、と言い出す。警察では? と思う俺だったが、外出後、留守中の夏野宅に一冊の本が増えていた。誰が忍び込んだ? そう思っていると……
前2作は、事件が起きて、その謎解きを、という部分を強く感じたのだけど、今回は、そういう要素は非常に薄い。そして、何か、ヘンテコな世界へと突入した感あり。
まぁ、今回も書くよ。
この世界には、マトモな奴はおらんのか!!(笑)
早い段階で、夏野宅に本を置いた相手の正体は明らかになるのだが、やっぱりマトモじゃないよ!! 大澤さん父娘、やっぱりおかしい。大御所作家のクセに、色々とダメ過ぎる父・大澤愁山。そして、超ネガティヴな娘と……やっぱり、お前らマトモじゃねぇ! しかも、前作でも出てきたドM・鈴菜も出てくるのでもう何が何だか……。そして、そのやりとりとか、そういうところが中心になったように思う。
しかも、後半のバトルが……。
これまで、戦闘描写がイマイチ弱い、というようなことを書いた気がするのだが、そのこともあってヘンテコバトルへと変化。「執筆戦」って何? 100枚の短編を早く書き上げたほうの勝ち。さらに、そこに様々な異能力戦が加わる。小説の執筆の価値って、早さなんですか? 大澤流秘儀って、そもそも、普段の執筆に何の役にも立たないですよね? 何度ツッコミを入れたことか。そういうのも含めて、「不条理コメディ」なのだろう。
まぁ、しかし、どんどん夏野さんのスペックが高くなってきている気がする(主に暴力的な意味で) それがひとつの持ち味ではあるのだけど、どの程度にとどめるのか、っていうのはひとつ、ポイントかも知れない。

No.2913
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