FC2ブログ

(書評)2

著者:野崎まど

2 (メディアワークス文庫)2 (メディアワークス文庫)
(2012/08/25)
野崎 まど

商品詳細を見る


厳しい入団試験を経て、超人気劇団『パンドラ』へ入ることが出来た数多一人。しかし、その稽古で感じたのは、劇団員たちと自分たちの果てしない力の差。同期に入団した者たちが、次々と辞めていく中、それでも食らいつく一人だったが、時期外れの入団希望者の出現により、今度はパンドラが解散してしまう。その希望者の名は、最原最早。彼女は、一人に、「映画に出ませんか?」と誘いをかけ……
著者の作品としては過去最多の分量がある本作。物語そのものも、紹介文で書いた最原最早をはじめとして、過去の作品のキャラクター総出演。スポンサーは舞面真面だし、脚本家には紫さん。理桜もまた、ちょっとだけど登場する。そういう意味で、集大成的な作品になっている。
で、まぁ……話としては、デビュー作である『[映]アムリタ』に近いかな? と。
デビュー作のときでも「天才」の名を欲しいままにしてきた最早が、スポンサーを募り、脚本家を探し、そして、いざ、撮影へ。しかし、その中で、真面は、そんな最早のやろうとしていることを警戒して……。まぁ、最早の天才性、その何でもありっぷりは、デビュー作のときにあったので、このオチとかは無茶苦茶だけど、「らしい」と感じた。というか、デビュー作のときもそうなんだけど……「天才」ってつければ何でも出来ると思うなよ!!(ぉぃ) ちょっとやり過ぎかも、と思うところも結構あるし。
でも、相変らずの掛け合いとか、そういうのは楽しいし、先に書いたように、過去の主要キャラ総出演っていうのも嬉しい。また、途中で出てくる進化論の話とかも興味深く読むことが出来た。そして、その話とかが、少なくとも一人の演技には役に立たないだろう、と思ったのに、ちゃんと終盤になって伏線となって活きてくるなど、手堅いところも評価したい。それでも、上に書いたように、天才、の一言で済ませるなよ、的な感想は出てくるんだけど。
この作品が出るまで、インターバルがあいたわけだけど、これまでの作品を纏め上げて、というのは大変だったはず。いつ、こんなのを構想したんだろう? それに見合う内容だった、ということは出来るだろう。

No.2963


にほんブログ村 本ブログへ




スポンサーサイト



COMMENT 0