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PSYCHO-PASS・第1話

「犯罪係数」

うちのブログでの新アニメの第4作。
と言っても、これ以外はすべて続編なので、実質的な新作は本作のみ、状態。
総監督に『踊る大捜査線』シリーズなどを手がけた本広氏、脚本に虚淵氏ということで楽しみにしていた作品。

で、第1話の感想としては、なかなか良かった。

こう言っては何だけど、そこまで奇抜さがある、というわけではない。
けれども、アバンで何か良くわからないが最終的に対決することになる存在二人を示しながら、本編ではしっかりと世界観を示しだす。第1話としては十分じゃないかと思う。

その世界観というのは、心理状態とか、そういうものが数値として可視化された世界。
数値によって、潜在的な危機を見ることが出来、一定値を超えると、その者は「潜在的犯罪者」として拘留対象となってしまう。ただし、唯一、そうなってもある程度の自由を得ることが出来るのは、その「潜在的犯罪者」を狩る執行官となること。
そして、今日もまた……
そんな状況を、執行官を指揮する立場である監視官となった新米・朱(あかね)の視点で綴られる。

理屈としては理解できているけど……という朱の視点で綴られることで、世界の違和感とか、そういうのはしっかりと描かれていて、第1話としては十分だったと思う。
と、同時に、この第1話から、「潜在犯」的な思考の問題点とかもしっかりと出ている。

犯人である男の「これまで、誰にも迷惑をかけずに生きてきた。それなのに……。それなら……」といった言葉。
本来は被害者である……という女性まで狂気が伝染した、っていうのもそうなのだけど、その前の、潜在犯である男が、数値で示されることでどんどん狂気を自己増殖させてしまう、という展開に一種のリアリティを感じた。
追い詰められれば、追い詰められるほど……っていうのが人間だしね。このあたりを掘り下げてくれると、なかなか見所のある作品になるんじゃないかと思う。

勿論、朱自身が事件を見ることで……といった展開。
アバンで出たのは何だったのか?
などなど、あるし、また、監視官・執行官とか、そういうのは『踊る~』であったような組織の中の人間関係などに繋がる要素もあるのだと思う。
そのあたり、どう転がるのかはわからないけど、第1話、私にとってはなかなか好感触。

(ちなみに、先日、「アニ☆ブロ」ラジオに出た際、「女の子がかわいくない」的な言葉を目にしたのだけど、この作品で、そんなかわいらしさを前面に出されても……と思った今日この頃)

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