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(書評)ゴールデンタイム外伝 二次元くんスペシャル

著者:竹宮ゆゆこ

ゴールデンタイム 外伝 二次元くんスペシャル (電撃文庫 た 20-20)ゴールデンタイム 外伝 二次元くんスペシャル (電撃文庫 た 20-20)
(2012/06/08)
竹宮 ゆゆこ

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三次元に絶望した男、その名は「二次元くん」こと佐藤。大学1年生。脳内嫁であるVJ(ブリジット・ジェオミア)とともに過ごし、学内でも三次元の女性はスルー……
うーん……なんか、痛々しい(笑)とりあえず、二次元くん、自分で言うほど強烈ではない。脳内嫁、とか言いながら、完全にどこぞのキャラのパクり状態だし、アニメとかが好きだ、とか言いながら、そこまで強烈にハマっているという感じでもない。
まぁ、それでも、そういう世界について詳しくない人間にとってはインパクトがあるんだろうけど、それなりにコミケとか、そういう世界を知っている身とすれば、必死にオタクアピールをしている「俄か」的な痛さを感じずにはいられない。それ自体は狙ってやっているのだろうけど……
何しろ、物語のテーマとしては、二次元云々というよりも、色々と絶望しながらも、立ち向かわざるを得ない、という状況なのだから。脳内嫁とかアピールしていても、周囲からの評価を気にし、「変」と呼ばれることに気を使う。大嫌いだけど、大好きな姉について色々と思いを巡らせ、かつて、思いを告げられた後輩の動きに右往左往。そういう揺れ動きのリアリティがとても上手い。そういう意味で完成度は非常に高い作品だとは思う。
ただ……
こういうと何だけど、話の展開とかが、「いかにも」な著者の流れで何か既視感を感じてしまう。色々と暴走した形でイベントを起こし、そして、その中で挫折をする。それも、「ありえない」レベルで。そういう中で心情描写を出す、っていうのは、手堅いのだけど、ちょっと安定しすぎていて、と感じてしまうのだ。何か、道具だとかを変えただけ、というか……
いや、こっちが勝手に飽き始めているだけ、なのかも知れないけど。

No.3004

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