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2008/04/03 (Thu) 13:56
(書評)ロンド・カプリチオーソ

著者:中野順一

ロンド・カプリチオーソ (ミステリ・フロンティア 41)ロンド・カプリチオーソ (ミステリ・フロンティア 41)
(2007/12)
中野 順一

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「しばらくの間、新宿駅西口には近寄らないで」 予知能力を持つ恋人・花梨から受けた忠告。しかし、タクトは、その言葉に背いて西口へ行ってしまう。結果として、出会った女性、不可解な友人の死、次々と舞い込むトラブル…。
読み始めて知ったんだけど、この作品、シリーズものの2作目だったらしい。版元が違うので油断していた…。まぁ、特に問題なく読むことは出来たのだけれども。
うーん…どういう風に表現しよう。「どういう作品か?」と問われると、やっぱり「青春小説」「青春ミステリ」みたいなものに落ち着かざるを得ないのかな、というのがまず第一。物語としては、冒頭にも書いたように、予知能力を持つ恋人の言葉に背いて西口に言ったことを端緒にトラブルが次々と発生し、それがやがて繋がっていって…というもの。ヤクザやら、振り込め詐欺やらなにやら…というものを扱いながら進んでいくんだけれども、トリックというよりはプロットで綴ったタイプの作品だけに下手にかけないな…というのもあったり。
そんな中で、やっぱり目立つのは主人公・タクトの人柄であり、その周囲の面々の人柄じゃないかと思う。歌舞伎町のカフェでピアニストをしながら、仲間想いで、そのためには危険を顧みずに突っ走るタクト。とにかく、その部分が目立っていたように思う。いくつかの面において、あからさまに怪しいだろう、というところでもすっかり信じてしまうとかいう部分があり、読者としては「おいおい」と思うところはあるのだけれども、これも「仲間想い」「義理堅い」というような主人公の性格描写に寄与しているように思う。

通算1202冊目

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