著者:木立嶺
進学校へ何とか滑り込んだ桐岬透夜。中学時代、先輩たちの誘いを断ることが出来ず、全てのクラブ活動に入部という苦い思い出がある彼は、勧誘を避けるため隣接する女子高との壁を登る。……と、そこでその相手・真夜中美朝に出会う。そして、彼女が主催する「次女っ娘クラブ」に入れられてしまう。……長男なのに……
うーん……なるほど、確かに「劣化版・涼宮ハルヒ」だ。ヒロインである美朝の口調もさることながら、全能神の卵・小宵の口調やら、その圧倒的な存在とかが……。
ぶっちゃけ、これ、何がしたかったんだ? いや、ヒロインである美朝っていうのは、次女であり、双子の姉が家督を継ぐ、というのが気に食わず、自分への自身を高めるために次女を集めた「次女っ娘クラブ」を作った。そして、なぜか、次男だと勘違いして透夜を入れる。
ここまでは、わからないでもない。けれども、なぜ、そこでやるのが家族ごっこで、透夜に自分のことを「お母さん」と呼ぶように迫るのか、とか、その辺りが意味不明。しかも、その思いとかが、宇宙法則とかにまで影響してしまって……と話がぶっ飛んでいくのでもう意味がわからん、という領域に達してしまう。美朝の双子の姉・魅明の方も、なぜか透夜を結婚相手にする、とか言い出して取り合いになる。もう、何がなにやら……
とにかく、私がこの作品が訳わからんと評する理由は、この2つ。つまり、登場人物の思考パターンが理解の外に飛び出る、ということ。そして、それだけであれば良いのだが、そこに唐突にSF要素が加わること。ただでさえ、何で? と思っているところに、もう一丁重ねられては……
正直、読んでいて疲れた。それが一番に来る。
No.3026

![]() | 次女っ娘たちの空 (講談社BOX) (2012/02/02) 木立 嶺、しめ子 他 商品詳細を見る |
進学校へ何とか滑り込んだ桐岬透夜。中学時代、先輩たちの誘いを断ることが出来ず、全てのクラブ活動に入部という苦い思い出がある彼は、勧誘を避けるため隣接する女子高との壁を登る。……と、そこでその相手・真夜中美朝に出会う。そして、彼女が主催する「次女っ娘クラブ」に入れられてしまう。……長男なのに……
うーん……なるほど、確かに「劣化版・涼宮ハルヒ」だ。ヒロインである美朝の口調もさることながら、全能神の卵・小宵の口調やら、その圧倒的な存在とかが……。
ぶっちゃけ、これ、何がしたかったんだ? いや、ヒロインである美朝っていうのは、次女であり、双子の姉が家督を継ぐ、というのが気に食わず、自分への自身を高めるために次女を集めた「次女っ娘クラブ」を作った。そして、なぜか、次男だと勘違いして透夜を入れる。
ここまでは、わからないでもない。けれども、なぜ、そこでやるのが家族ごっこで、透夜に自分のことを「お母さん」と呼ぶように迫るのか、とか、その辺りが意味不明。しかも、その思いとかが、宇宙法則とかにまで影響してしまって……と話がぶっ飛んでいくのでもう意味がわからん、という領域に達してしまう。美朝の双子の姉・魅明の方も、なぜか透夜を結婚相手にする、とか言い出して取り合いになる。もう、何がなにやら……
とにかく、私がこの作品が訳わからんと評する理由は、この2つ。つまり、登場人物の思考パターンが理解の外に飛び出る、ということ。そして、それだけであれば良いのだが、そこに唐突にSF要素が加わること。ただでさえ、何で? と思っているところに、もう一丁重ねられては……
正直、読んでいて疲れた。それが一番に来る。
No.3026

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