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(書評)レトロゲームマスター渋沢2

著者:周防ツカサ

レトロゲームマスター渋沢 2 (電撃文庫 す)レトロゲームマスター渋沢 2 (電撃文庫 す)
(2012/01/07)
周防 ツカサ

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何とか学業とゲームの両立を成し遂げたちひろ。これで隠れ家にも平和が……と思いきや、ドMの秋葉瑞穂やら、委員長とは別ベクトルの堅物・西園寺奏恵がしばしば訪れるので微妙なトラブルは次から次へ……。
ということで、シリーズ第2作。1巻目に引きつづき、見事なオッサンほいほいっぷりですな。
レトロゲーム(タイトルとかは出てこないのだけど、作品の概要などで何だか、わかる人にはわかる)をやりながら、登場人物がやりとりする、という内容。「素直すぎる」委員長の質問だったり、主人公・渋沢のことを嫌う西園寺の無言のプレッシャーだったり……と何があるってわけではないけど、何と無くほのぼのとした気分で読める。
いや~……「くにお」くん、シリーズよくよく考えると意味不明だったよなぁ……とか思い出した。何気にアクションとかの出来が良いので楽しめるのだけど、不良同士の喧嘩。そして、2人プレーだけど、色々と妨害も出来る。いや、味方だからってぶつかれば、っていうのは現実的なんだけど、当然、見方同士での潰しあいに発展するとか、「あるある」という感じ。また、委員長のプレースタイルという部分で、どうしてもパワーアップアイテムとか、そういうのを欲張って自滅……っていうのもある。この辺り、上手い人が全てを取るのをみて、余計に自分も、みたいなところもあるんじゃないかな、と思う。
その一方で、ゲームと言っても家庭用ともちょっと違ったバーコードを読むこむ奴。あれ、自分も持っていたけど、数値とかの評価方法がどうなっているのか、が、すぐに解析されてあっという間に廃れた思い出が(笑) 続いての、秋葉が作ったRPGは……まあ、こんなもんだよね(笑) そのあと、委員長のネタ帳とかから、RPGツクールで作る流れになるのかと思った。……それやっちゃうと、『ギャルゲーマスター椎名』になっちゃうけど。
そんな中で、最終章は、ラブコメ分大目の展開になるんだけど……個人的に、ここ、いらないわ、という感じ。ゲームとかから全く関係ないし、展開も凄くお約束この上なくて全く面白みを感じなかった。何かやっておかないと話としてまとまらない、ということなのかな? とは思うものの……。でも、ほかの人の感想とか読んでいると、そこが良いっていう人も多いので、何を求めているのかによって違うんだろうな……
でも、相変らずのノリでこの巻も楽しめた。

No.3032

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