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(書評)そのケータイはXXで

著者:上甲宣之

宝島社文庫「そのケータイはXX(エクスクロス)で」 (宝島社文庫)宝島社文庫「そのケータイはXX(エクスクロス)で」 (宝島社文庫)
(2004/05/27)
上甲 宣之

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恋人と別れ、友人の愛子と共に傷心旅行に出たしより。訪れたのは、外部の人間に変な視線を向ける山間の村。居心地の悪さを感じつつも温泉を堪能するしよりたちだったが、旅館に置き忘れられた携帯電話から「逃げろ」というメッセージが届き…。
第1回『このミス』大賞・隠し玉受賞作。
なんていうか…すっごい変な勢いのある作品。色々とツッコミどころはあるんだけど、常に、変な勢いがあって、それに流されるままに読み終えてしまった、という感じ。この勢いに関しては評価されるべきなんだろうか。
ただ…正直、物語としては破綻も甚だしい。あらゆる部分でご都合主義で展開するし、主人公であるしより、愛子の二人の行動に関しても「おかしいのはお前らだよ」と醒めてしまう部分が多い。例えば、電話で「誰が味方かよく見極めなさい」と忠告されたそのすぐそばから、電話をかけてきた謎の男を完全に信用していたり…と「おいおい…」としか思えないとか…。
そもそも、舞台設定そのものがかなり破綻している。ケーブルカーが通っていて、国道が通っていて、携帯電話も通じる。…どこが、「隔絶された村」なのか? 少なくとも、私の田舎は20世紀中に携帯電話が通じなかったぞ!(笑) 国道は近くにあったけど(ただし1車線のすごいやつ)、ケーブルカーなど存在しない。うちの田舎の方が、この村より隔絶されてる???
私の肌には合わなかった。

通算1203冊目

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  •  『そのケータイはXXで』上甲宣之
  • 世間と隔絶された山奥の村の因習に巻き込まれて「生神」にされそうになるのを、ケータイを頼りにどうにかこうにか逃れようってお話。 まず文章が酷い。 地の文は主人公の一人称視点なのに、事物の説明をするときは突然のですます調。資料の丸写しか? そしてやたらと...
  • 2008.04.05 (Sat) 01:49 | 時間の無駄と言わないで