FC2ブログ

(書評)魔王と勇者の兄妹カンケイ

著者:黒羽朽葉

魔王と勇者の兄妹カンケイ (電撃文庫)魔王と勇者の兄妹カンケイ (電撃文庫)
(2012/10/10)
黒羽朽葉

商品詳細を見る


異様な強さゆえ、中学時代は「魔王」として恐れられた天木啓。そんな彼は、妹に迷惑をかけないため、高校では、真面目な生徒として過ごしていた。しかし、その妹が入学早々、怪しげな占い師(啓のクラスメイト)に「勇者」などといわれ、啓自身も「灰色の魔女」なる少女と出会って……
……変な話……。中身が無いとか、そういうのじゃなくて、変な話。もしくはわけがわからん。そして、かなり微妙な出来。
基本、登場人物がみんな「残念な人」で、だからと言ってギャグでもない、という微妙なところ。主人公の妹・杏梨花は、啓のクラスメイトの占いで「勇者」といわれたらすぐにそれを信じてしまうし、その占いに行くように言った主人公・啓は、それで怒り出す。お前が無理やり行かせたんやん。
逆に、その占い師で啓のクラスメイトの折原と、啓が出会う「灰色の魔女」こと雫はブレてはいない。いないのだけど、この人たちは一体何がしたかったのか今一歩よくわからない。世界を滅ぼす魔王が復活するとか、そういうことを言っているのだけど、それほど危機感とか、そういうのもない。
何よりも、主人公・啓に魅力が感じられなかったのが痛い。妹を大事に思っている、というのはわかるのだが、やたら上から目線で、しかも、行動がブレまくり。それがギャグの域に達していれば、それはそれでOKなのだけど、そうではなくて、ただ中途半端に感じるので魅力とは映りづらい。そして、何だか良くわからんがやたらと強い。それも、文字通り、人間を越えたレベルで。それが意味のわからなさに拍車をかけている感じに。
そういうものが全て加わった結果、何も考えることなく、ただ、登場人物がこう動いて、こうなって、こうなった、というだけを追いかけて終わってしまった。
何だったのだろう、これ?
そんな感想だけが残った。

No.3064

にほんブログ村 本ブログへ




スポンサーサイト



COMMENT 0