(書評)ドミノ倒し

著者:貫井徳郎

ドミノ倒しドミノ倒し
(2013/06/21)
貫井 徳郎

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田舎町・月影で探偵業を営む十村。彼の元へ入った依頼は、かつての恋人・沙英の妹・友梨からのもの。「殺人容疑が掛かっている元彼の無実を証明してほしい」 依頼を受け、その元恋人・コーについて、友人である署長からの情報も加えながら調べるのだが、新たな事件が浮かび上がってきて……
これは……(汗) 何というか、読み終わって、どう書いたものか悩む。
著者のサイトでも書かれているようにユーモアミステリということは間違いない。そもそも、主人公である十村が自称・ハードボイルド探偵。でも、かなり気弱だったり、間が抜けていたりするっていうところもある。そして、容疑者となっているコーにしてもかなりおバカなキャラ。何か、この辺り、東川篤哉氏の作品っぽく感じた。もっとも、文体の違いっていうのはあるんだけど(著者の方が、少し固い文体だと思う)
そんな形で進む物語は、冒頭に書いたとおり、調べる中で、どんどん新たな事件の影が見え隠れしていく……。十村は、そちらの事件を解明できれば……というわけだけど、どんどん脇道に逸れているようにも見える。さらに、同じ人物であるのに、評価が異なっていたりとか、色々と違和感を覚えることも出てくる。しかも、十村を妨害しようとする存在まで現れて……で、色々と話は広がるのに、全く先に進んでいる気がしないまま物語は一気に終盤を迎える。その真相は……
ある意味、禁じ手みたいなトリックではある。なんか、昔、某ミステリ漫画の番外編みたいなので、こんなオチがあったのを思い出した。
ただ、それがいきなり出て、ではなくて、最初から計算されていたのだな、と言うのがわかるのが流石。序盤からある違和感とか、おかしなところはそれで全て解決するし、さらに、かつて、恋人が言っていた言葉もしっかりとわかる。本当、ココまで来ると何でもアリではあるんだけどね。
とりあえず、こういう感想は出るだろう。月影、怖っ!!
それと、であるが……
今年2月に発売された『貫井徳郎症候群』。ここに収録されている『死の抱擁』を呼んでいると、そこに出てきたものが、こちらにも登場して、とかでちょっと嬉しかった。これは、やっぱり、狙っているんだろうな……

No.3191

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