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(書評)四百二十連敗ガール

著者:桐山なると

四百二十連敗ガール (ファミ通文庫)四百二十連敗ガール (ファミ通文庫)
(2013/01/30)
桐山なると

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「聖シンデレラ学園」、通称、「デレ園」。そこは、超絶美少女を集め、その美少女を目当てにした男子生徒を大きく絞って入学させると言う「男子だけは」超ハイレベル学園。その学園に首席として入学しながら、ひょんなことから「蟯虫齧り虫」として暗黒街道まっしぐらとなった石蕗ハル。そんな彼に告白したのは、学園一の超絶美少女ながら、その傍若無人な振る舞いによる毒空木美也子だった。彼女のその行動から「お前は付き合いたい女ワースト1」と断るハルだったが、「ランクインしているなら、他の女子全員に振られれば良い」と言い出し……
第14回エンターブレインえんため大賞大賞受賞作。
基本、ハイテンションのギャグ作品。設定から何から、様々なところにツッコミどころがあり、下ネタあり、暴言(暴力)あり、フォント弄りあり、でひたすら繰り広げられていくギャグというはある意味、必見。好みの問題はあるけど、これだけ連発するのはひとつの見所ではある。登場人物全員、色々とアレだし……
その中で、私がどうにも引っかかったのが前半と後半で全くカラーが異なってしまう、という点。前半は、ひょんなことで、学園内でも浮いた存在になったハルが、毒空木に振り回される形で、色々な女の子に告白する……というか、変態扱いされて嫌われる、という話。どちらかと言えば、毒空木がボケで、主人公がツッコミ(だけで、結局、主人公が損をする)という役割。
ところが、後半に入り主人公が時宗という少女に告白したい、というところ辺りからいきなり主人公の方が妙な行動ばかり起こすようになっていく。毒空木のほうもボケてはいるんだけど、ツッコミにも回っているような感じになっていく。そして、最後は告白云々ではなくて、その少女を助ける……という普通のラノベ方向へと推移してしまう。
何か、序盤の展開は結構、見所があったのだけど、妙なシフトの仕方で、普通のラノベ展開で終わってしまった、と言う感じなのだ。ギャグの一つ一つは決して嫌いではないのだけど、ストーリーの構成とかが何か奇妙な感じで妙な違和感が残った。

No.3203

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