著者:野村美月
ヒカルの「最愛」。その相手の想いを知ろうと訪れた教会で、是光とヒカルは清楚な女性・空と出会う。彼女は、「天使の子」を身ごもっているというのだが、それを耳にしたヒカルは、「どうしよう、きっと、僕の子だ!」と言い出して……
ハーレムヤンキー恐るべし! っていうか、妊娠している、という空を手助けしよう、っていうのはわかるのだけど、これまで登場した女性陣が大体、残念な人になっているような気がするのは気のせい? 特に式部さん……是光の腹にサッカーボールがぶつかっても子供に悪影響はありません!(笑) まあ彼女はともかく、それ以外の対応も、それぞれの個性が出ている、っていうのはわかる。
で、今回は、ヒカルの子を身ごもっている、という空についての話なのだけど、そこにこれまであまり触れられなかった是光側の事情が見え隠れする。そう、是光が、赤城家が、「女嫌い」の家になってしまった原因とも言える、是光を捨てて家を出た母親の存在。空の下へ通いながら、どうしても、母親とのことが頭をかすめ、是光を悩ませる。
ここまで、どちらかというとヒカルを巡る部分ばかりがクローズアップされていただけに、この辺りは、物語が折り返しに入った、ということを意味しているのかな? というのを思わずにはいられない。
正直なところ、空については、前半の印象が途中で崩れて……ということなのだけど、真相そのものは私のように『源氏物語』をそれほど知らない者でも何となく想像がつくと思う。でも、そこから逆算すると、空の人間性が感じられる。というか、ある意味、彼女の人間性って物凄く身近。これ、原作を知っている人は最初から、そこを意識しながら読むことになるんだろうか? なんてことをふと思った。
でも、是光の方の事情も関わってくると、シリーズとして今後どう展開していくんだろう?
No.3209

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ヒカルの「最愛」。その相手の想いを知ろうと訪れた教会で、是光とヒカルは清楚な女性・空と出会う。彼女は、「天使の子」を身ごもっているというのだが、それを耳にしたヒカルは、「どうしよう、きっと、僕の子だ!」と言い出して……
ハーレムヤンキー恐るべし! っていうか、妊娠している、という空を手助けしよう、っていうのはわかるのだけど、これまで登場した女性陣が大体、残念な人になっているような気がするのは気のせい? 特に式部さん……是光の腹にサッカーボールがぶつかっても子供に悪影響はありません!(笑) まあ彼女はともかく、それ以外の対応も、それぞれの個性が出ている、っていうのはわかる。
で、今回は、ヒカルの子を身ごもっている、という空についての話なのだけど、そこにこれまであまり触れられなかった是光側の事情が見え隠れする。そう、是光が、赤城家が、「女嫌い」の家になってしまった原因とも言える、是光を捨てて家を出た母親の存在。空の下へ通いながら、どうしても、母親とのことが頭をかすめ、是光を悩ませる。
ここまで、どちらかというとヒカルを巡る部分ばかりがクローズアップされていただけに、この辺りは、物語が折り返しに入った、ということを意味しているのかな? というのを思わずにはいられない。
正直なところ、空については、前半の印象が途中で崩れて……ということなのだけど、真相そのものは私のように『源氏物語』をそれほど知らない者でも何となく想像がつくと思う。でも、そこから逆算すると、空の人間性が感じられる。というか、ある意味、彼女の人間性って物凄く身近。これ、原作を知っている人は最初から、そこを意識しながら読むことになるんだろうか? なんてことをふと思った。
でも、是光の方の事情も関わってくると、シリーズとして今後どう展開していくんだろう?
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