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(書評)機巧少女は傷つかない6 Facing Crimson Red

著者:海冬レイジ

機巧少女は傷つかない6 Facing Crimson Red (MF文庫J)機巧少女は傷つかない6 Facing Crimson Red (MF文庫J)
(2011/07/22)
海冬 レイジ

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夏休み、紅翼陣をマスターしようと修行に励む雷真。そんな中、硝子からある命令が発せられる。その命令とは、ある人物の内偵。方法は問わない。その相手は、前回の夜会の勝者、迷宮の魔王こと、グリゼリダ・ウェストン。小紫とともに彼女の元に向かう雷真だったが、その能力は、紅翼陣そっくりで……
ということで、雷真がグリゼリダに弟子入りする話。と言いつつ、「弟子にしてくれ!」「遠まわしの求婚?」と結構、ボケキャラではあるのだけど……
でも、今回は、学園を離れて、ということもあり、これまでの主だった面々から離れたのがちょっと新鮮。シャルとかはほとんど出てこないし、主人公・雷真と夜々が出会った当初の話とかちょっと変わった感じがある。さらに、雪月花シリーズの中でも非力と言われる小紫の修行があったりもする。いつもの面々とのやり取り、というのが減った分、新しい面が見えているのは楽しい。
ただ……
後半からは、そのグリゼリダを巡ってのピンチが出てきて、そのグリゼリダを救うために雷真が無茶をして……という流れに。この辺りは相変わらず、と言う感じでちょっと飽きた部分あり。先ほどの台詞じゃないけど、基本的にボケキャラ部分があり、しかも、この雷真の無茶で本当に惚れてしまう……でハーレム展開っていうのも相変わらずだし。
それと、2巻辺りから書いてきたのだけど、どんどん敵がパワーインフレしているのも気になるところ。グリゼリダも、今回の敵も夜会を制したワイズマン。無論、世代によってとか、そういうのはあるんだろうけど……夜会のほうがまだまだ前半状態なのに、場外でワイズマンレベルの敵を倒しちゃうような状況ってどうなのかな? と……。
熱いことは熱いのだけど、多少、飽きてきた、と言う部分も無きにしも非ず。もうちょっと別の広げ方も見たい(『グリモアリス』シリーズとかは、毎回、別の展開のようなものがあって好きだっただけに)

No.3244

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