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(書評)楽聖少女4

著者:杉井光

楽聖少女 (4) (電撃文庫)楽聖少女 (4) (電撃文庫)
(2013/11/09)
杉井 光

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束の間の平和な日々。そのような中、ルゥは2つの楽曲に取り掛かる。『運命』と『田園』。しかし、その初公演にまたもや教会がケチをつけてくる。「トロンボーンは、天使のための楽器」 圧力をかける教会をよそに、それでも演奏を目論むのだったが……
イラストが無い!!(笑) カラーイラストとかも使いまわしとか、酷いな。
物語は、冒頭に書いたように『運命』『田園』を公演する前後の物語。教会の圧力で、トロンボーン奏者が見つからない中、協力を申し出たのは自動演奏装置を用いてのもの。それにより、何とか公演は成功させるものの、ルゥは異端として教会に捕まってしまう。そして、ユキを守ろうとしてメフィもまた……
ここまでは、ベートーヴェンの側のエピソードが多かったのだけど、今回はどちらかというとユキの側の話。ゲーテとして『ファウスト』と綴るユキ。その中で描くべきは「ヴァルプルギスの夜」。物語はそちらへとシフトしていく。失ってしまったメフィ。しかし、それでもルゥを救助せねばならない。そのためには、悪魔の力が必要……。何というか、ルゥ=ベートーヴェンなんだけど、同時に、ユキ=ゲーテなんだ、というのを思い出す。同じく表現者であり、しかも、歴史に大きく名を残した人物だとすれば、そういう葛藤とか、そういうのあるんだろうけど……本当に、地獄へと行くとは思わなかった。なるほどね。
その上で、最終的な解決法が……というのは流石。この辺りのひっくり返しは流石に手馴れている。ただ、そういう風に決着しつつも、ユキはメフィとは別に悪魔と契約をしてしまったわけで、ますます「どーするの?」というところへ。
……が、ここから先、例の騒動とかで刊行が厳しいだろうな……。

No.3379

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