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(書評)六条 ヒカルが地球にいたころ……9

著者:野村美月

“六条“六条
(2013/12/26)
野村美月

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帆夏、葵からの告白を受けた是光。しかし、その返事が出来ずにいたところに入ったのは、帰国するという夕雨からのメール。再会した夕雨との邂逅に心揺れる是光。だが、そのような中、学園中に夕雨に関する不穏なメールが流れ始め……
是光が変なフラグを立ててしまった!!(笑) というのはさておいて……
今回はある意味、ここまで作り上げてきた是光の周囲の人間関係の決着というところになるんだろうか。帆夏、葵らからの告白に、自分が恋愛を意識した相手である夕雨。その中で、自分は一体、誰が好きなのか? ということに向かいあわねばならない。
これだけでも、当然、是光にとって大きな試練。しかも、そこへ届く不穏なメール。そして、その中で帆夏が怪しげな動きを……。帆夏を「守りたい」という是光だったが……
こういうと何だけど、そのメールを送っていた犯人が誰なのか? っていうのは読者として、早い段階で想像できる。その上で、是光たちがどういう選択をするのか? というのを楽しむ作品だと思う。うん、思う。実際、その中で「守る」という言葉の持つ傲慢さだとか、騒動の中で、是光がこれまで出会ってきた少女たちとの絆であるとか、そういうのがしっかりと回収される。だから、それでも間違っていないと思うのだ……
けど……
その犯人が明らかになってからの展開にビックリだよ!! 犯人、まさか、ソッチの人だとは思わなかった。しかもヤンデレ気味。挙句、そんな犯人に優しい声をかけた是光にヘンテコなフラグが立ってしまったわけだし……。本当、オチの側のインパクトが抜群だった。
あとがきによれば、次巻でシリーズ完結とのこと。是光を巡る人間関係のほうがかなり収束に近づいているのは完全に実感できたのだけど……ヒカルの方は実は全く進展していない状況。これをどういう風にまとめるのか? そこに何よりも注目といったところだろうか。

No.3385

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