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(書評)りぽぐら!

著者:西尾維新

りぽぐら! (講談社ノベルス ニJ- 33)りぽぐら! (講談社ノベルス ニJ- 33)
(2014/01/08)
西尾 維新

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「リポグラム」 特定の語、特定の文字を使わないという制約の下で綴られた作品。
制約なく綴られた短編3作品に、それぞれ、禁止ワードなどのルールを儲けて4回ずつ描きなおしたものをくわえ、合計15編を収録した短編集。
西尾維新すげぇ! とは素直に思う。けれども、じゃあ、読んでいて楽しい作品か? と問われると「うーん」となってしまう。
確かに、試みとかは面白い。例えば、「お」という文字が禁止ワードになっていたら、当初、「俺」という一人称だったとしても、それは使えなくなってしまうから「私」とか、「自分」とか、そういう感じで変化させざるを得ない。そうすると、当然のことながら表現とかが変化する。しかも、この作品の場合、最初の1編目は禁止文字が6文字だけだったのが、2編目、3編目とどんどん禁止文字などが増えていくため、それを心得て描くというのは非常に難しいはず。それも、ただ「文字の制約がある」というのではなくて、最初に綴ったものと基本的には同じ内容にしなければならないため、語彙力なども必要になる。
それで綴ったのは凄いと思う。
けれども……じゃあ、それを読んでいて楽しめるのか? というとねぇ……
小噺的な話そのものは決して悪いとは思わないにせよ、じゃあ、その同じ内容の話を5回も読んで面白いのか? といわれるとどうにも……。しかも、1編目辺りはまだ制約が少ないので、「なるほど」と思うことも多かったのだが、流石に最後の1編あたりになると制約が厳しすぎて、何とか完成させました、というのが強く出てしまう。
狙いはよくわかるのだけど……じゃあ、これを買って、読む、というのをお勧めするのはなかなかしづらいなぁ……

No.3412

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