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(書評)仮面同窓会

著者:雫井脩介

仮面同窓会仮面同窓会
(2014/03/20)
雫井 脩介

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平凡な営業マンとしてうだつの挙がらない日々を送る洋輔。彼の胸中にあるのは、高校時代、つるんでいた悪友たちと共に、権威主義的な体罰教師に絞られた思い出ばかり。そんな中、高校の同窓会でかつての悪友と再開した洋輔は、その流れで、体罰教師・樫村に復讐しようという話に参加することに。ちょっとばかりの暴行をする、というだけの計画は、予定通りに終わったはずだった。しかし、なぜか翌日、樫村は他殺体となって発見されて……
読み終わっての後味が最悪。それも、悪い意味で。
冒頭に書いたような形で始まった物語。自分はやっていない。しかし、状況証拠的に、その計画を実施した4人のうちの誰かが犯人に違いない。一体、犯人は誰なのか? 疑心暗鬼に陥っていく洋輔たち。被害者である樫村について回る少女暴行疑惑。しかも、その恋人は、悪友たちの一人……。しかし、そんな彼を含む悪友たちは、洋輔に疑惑の目を向ける。そして、洋輔自身も、自分の兄が死んだ、という事件について引きずっているものがある。そんな中、一緒に暴行を働いたメンバーの一人が殺されて……
ぶっちゃけ言うと、誰が黒幕なのか? という部分についでは、登場人物の少なさ。そして、途中で挟まれる黒幕(?)視点のパートによって十分に予想できると思う。それでも、疑心暗鬼に陥っていく洋輔、そして、悪友たちの様子などには引き込まれた。そこは良いと思う。ただ、肝心の締めが……
なんていうか、犯人が予想通りだったとしても、そのままならば決して悪い印象は抱かなかっただろう。黒幕の動機なども意外性は無くとも、ストレートに描かれるなら納得が出来るから。ところが、本作の場合、終わってみると……
登場人物がみんな変な人でした!
って感じになってしまう。悪友たちの「鉄の結束」以上に黒幕を巡る結束が固い理由は不明だし、そのキャラクターがどうにも……
なんか、サプライズを狙いすぎて、却って大きくはずしてしまった、という感じばかりが残る。

No.3414

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