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(書評)とある飛空士への誓約4

著者:犬村小六

とある飛空士への誓約 4 (ガガガ文庫)とある飛空士への誓約 4 (ガガガ文庫)
(2013/12/18)
犬村 小六

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かぐらも所属するセントヴォルト海空軍「ヴォルテック航空隊」へと配属された清顕とイリヤ。荒くれ者たちの集うこの部隊で、新たな仲間たちとの絆を育んでいた。そんな中、セントヴォルト海空軍は、大瀑布を挟みウラノス飛空要塞の攻略に挑むことになる……
「誓約の7人」の一人であったミオが裏切り者と判明し、亡命。そして、清顕らは学園を卒業し、下士官としての生活。物語としては、ここから第2部とか、第2章という趣に。ただ、それでもかなり、前のエピソードの影響は強い。
とにかく、前半は何とも平穏な日々。学園を好成績で卒業し、なおかつ、「誓約の六人」という宣伝効果もあり、エリート的な存在にいる清顕とイリヤ。けれども、そんな二人だからと言って、ひたすらに下品で、でも、気の置けない仲間として扱ってくれるパイロットたち。しかも、彼らのパイロットとしての腕は超一流。下品な話題で、大笑いしている周囲の面々と、それにマジメに応えている清顕、イリヤらのやりとりが何とも楽しい。
うん、イリヤさん、酒に酔わせるとこんなに面白いキャラだったのか……(笑)
ところが、いざ、作戦が決行されると、その明るい雰囲気は吹っ飛んでいく。超一流のパイロットたちは次々に死んでいく。戦いの高揚感に自らを失いそうになる二人。その極限状況の中で、清顕は、ミオがどういう気持ちでいたのか、ということを思い知っていく……。そして……
新天地で、過去と向きあって、というだけでも読み応えがあるエピソードなのに最後の最後で一気に、めまぐるしく展開する話に度肝を抜かれた。「もう一人の裏切り者」であるハチドリへの疑惑。しかし、そのハチドリの攻撃の前に起きたのは、清顕の母国の裏切り……。まさか、そう来るとは。しかも、ミオは、というと、こちらはニナ・ヴィエントの世話係というところに……。ここで『恋歌』に繋がるとは思わなかったし、また、このシリーズで直接的に(例えば、ちょっとした出演のウミネコとかじゃなくて)、過去の作品の主人公が直接的に話に加わるのって初めてじゃないかと思う。
話が一気に広がった感じがする。

No.3415

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